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怪奇・ホラーワールド(第9巻) 大きな活字で読みやすい本-モダン・ホラー
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | リブリオ出版 |
発売年月日 | 2001/04/20 |
JAN | 9784897849355 |
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怪奇・ホラーワールド(第9巻)
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怪奇・ホラーワールド(第9巻)
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大活字本にまだ読んでいない篠田節子の短編をみつけた。 「歯」篠田節子 雑誌の公募で選ばれたモデルの真美子。お嬢様で完璧な美しさだったが、運転手も兼ねる社長の木元は、親知らず痛の真美子を心配することから男女の間柄に。だが二人の会話は「親知らず」のことだけだった。だんだん苦痛になり...
大活字本にまだ読んでいない篠田節子の短編をみつけた。 「歯」篠田節子 雑誌の公募で選ばれたモデルの真美子。お嬢様で完璧な美しさだったが、運転手も兼ねる社長の木元は、親知らず痛の真美子を心配することから男女の間柄に。だが二人の会話は「親知らず」のことだけだった。だんだん苦痛になり「そんなの抜いてしまえ」と言った後、真美子は歯を木元に渡し姿をくらます。一方、木元の歯がぽろりと抜ける。真美子は一体どこに? 真美子にとって「歯」は何だったのか? 抜いた後の真美子は? 「歯」が意思をもったように描く篠田氏の筆が冴える。 久しぶりに読む筒井康隆。ぐいぐい引っ張る力強さがある。 「魚」筒井康隆 人気のない川にやってきた若い夫婦と幼い男の子。中州に向かい魚をとりはじめるが、夫婦は夢中になり子供が「魚がなんだか大きいし、水が増えてきたよ」というのにも耳をかさない。そのうちやっと岸に戻ろうとし、息子は岸に戻るが、途中で妻は、「魚がこわい」と言い中州に戻ってしまう。夫も一人岸にゆくわけにいかず二人で中州にとりのこされる。息子はホテルに助けを求めにゆくが・・ 若い夫婦のむちゃぶりが恐ろしい。 「鍵」筒井康隆 ある日ふと昔の家に行くと、次々にさらに昔の家の鍵にひきよせられ、今までの人生で何かひっかかり、しかし忘れようとしていた「鍵」のある家に向かう俺。 この一文に目が止まった。筒井氏の父への考え? 「ちょうどその頃は口うるさい父親への反抗にほとほと疲れ果てていて、特に明治人間というのはまことに無神経というか性懲りがないというか、いくら反抗しても鯰のように鈍感でしつっこくて反抗の仕甲斐まったくなく、このままでは臭気ふんぷんたる父親のなまあたたかい自我の中へ完全にとりこまれてしまう危険があったため、大あわてて脱出先を探し求め、友人の口ききによってその下宿へ移ることにしたのだ。」 筒井氏は1934(昭和9)年生まれ。24才での子だとすると父は1910年(明治43)生まれ。 30代位のフリーライターの男。締め切りのため妻子のいる家を離れ雑誌社で原稿を仕上げた。ふと昔の家を思い出し、その家に行くと机に前の会社のロッカーの鍵があり、そのロッカーはそのままあり今度は高校のロッカーの鍵ともうひとつの鍵が・・ 高校に行くとロッカーはそのままあり、最後に残った鍵は・・ 会社勤めの初期に借りていた離れの鍵・・ 何か忘れようとしていた記憶がかすかに込み上がってくる ・・老夫婦の大家には俺と同じくらいの若い娘がいた・・ 俺は吸い寄せられるように行くと・・ 「カタンカタン」「見えない窓」阿刀田高 じわっとした恐怖。 「カタンカタン」(「ミッドナイト物語」1984文芸春秋) 「見えない窓」(「東京25時」1990文芸春秋) 「歯」(「おぞけ」1999祥伝社文庫、ホラーアンソロジー) 「鍵」(底本「鍵」(自選短編集)角川ホラー文庫1994。「筒井康隆全集17」1984新潮社刊に有。) 「魚」(底本「鍵」角川ホラー文庫1994。「夜のコント、冬のコント」1990新潮社刊に有) 2001.4.20初版第1刷 図書館
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