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シー・ペリル号の冒険
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2007/10/24 |
JAN | 9784001106886 |
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シー・ペリル号の冒険
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中学生になったピーター、アーサー、デイビドの3人は、歴史の先生から未発見の古代ローマ軍ののろし台が近隣にあるはずで、ぜひ探してほしいと依頼を受ける。 古代ローマ軍ののろし台なんて、ローズマリ・サトクリフの「ともしびをかかげて」を思い出させて、わくわくする。 なのに、歴史に興味のな...
中学生になったピーター、アーサー、デイビドの3人は、歴史の先生から未発見の古代ローマ軍ののろし台が近隣にあるはずで、ぜひ探してほしいと依頼を受ける。 古代ローマ軍ののろし台なんて、ローズマリ・サトクリフの「ともしびをかかげて」を思い出させて、わくわくする。 なのに、歴史に興味のない3人はそれを聞き流すのだけど、この一件が最初から最後までこの作品を貫いている。 今回ピーターは平底船を改造して、自転車動力の(漕ぐのはもちろん体力自慢のアーサー)外輪船(もどき)を作る。 夏休み、この船に乗って冒険の旅に出るのだ。ご近所に、だけど。 アーサーがクリケットの試合を通して仲良くなったヒューは、近くに住む大地主の敷地の片隅に建つ小屋に住んでいる。 館の周辺はもちろんきれいに手入れをされているが、貧しい人たちが住む一帯は汚水の処理が適切ではなく、不衛生な環境で病人も出る始末。 だけど尊大な地主のブリッジボルトン夫人は周囲の様子を見ようともせず、環境改善はする必要がないと断じる。 この3つの大きな柱に、クリケットの試合や、モーターボートとのいざこざなどを交えて、最後は大団円。 これ、どこが素晴らしいかというと、彼らに歴史に触れさせつつ、より良い未来を生きるために何をすればいいのか(精神的なことも、環境的なことも)を考えさせていること。 これから大人になっていく彼らに、この夏の出来事は大きな意味を持ったはず。 そのうえでの冒険の面白さ。 少年たちの手作りの船なので、簡単にすぐ壊れる。 そうしたら、次はどうしたらいいのか工夫して改良していく。 そしてそれを上回る試練。 ほんとうに、ご近所の冒険というのに、死んでもおかしくないような体験。 私が親だったら、心配で絶対に許さないような気がするけど、少年はこうやって一人前の大人になっていくんだなあと思った。 とにかく面白いに尽きる一冊。
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熱愛してます、ピーター&アーサー&デイビッド(いちお、この順で^^;) 続編を頑張って購入したんですが、読むほうは頑張れずに放置・・・ううう、情けない
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『シェパートン大佐の時計』『ハイ・フォースの地主屋敷』に続く、ダーンリイ・ミルズの三人の少年たちの物語。少年たちは平底舟を改造して足漕ぎ式の外輪船を作り、ローマ時代の遺跡を探して川に乗り出す。 さまざまな人たちと関わる三人の日常が丁寧に描かれる。自分の仕事に真摯に、誇りを持って取...
『シェパートン大佐の時計』『ハイ・フォースの地主屋敷』に続く、ダーンリイ・ミルズの三人の少年たちの物語。少年たちは平底舟を改造して足漕ぎ式の外輪船を作り、ローマ時代の遺跡を探して川に乗り出す。 さまざまな人たちと関わる三人の日常が丁寧に描かれる。自分の仕事に真摯に、誇りを持って取り組む大人たちと、ごく自然にその姿勢を受け継ぐ少年たち。人生に対する揺るぎない信頼や肯定感を感じさせるところは前二作と同様である。が、今回初めて彼らは苦い思いも噛みしめることになる。彼らと一緒に、読者も少し大人になるだろう。 一作ごとに少年たちは成長し、町にも少しずつ変化が訪れる。『赤毛のアン』のようにどこまでも続きを読みたいが、あと一冊しかないらしい。しかも翻訳されていないようだ。すごく残念。とりあえずその一冊を、可及的速やかに訳してくれるといいのだが。翻訳と言えば、前二作では「船長」と呼ばれていたアーサーの家の馬が、本書では「キャプテン」となっている。大事なシリーズキャラクターなのだから、名前はちゃんとしてほしい。
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