高等教育論入門 大学教育のこれから

早田幸政, 諸星裕, 青野透【編】

• 販売会社／発売会社: ミネルヴァ書房
• 発売年月日: 2010/11/30
• JAN: 9784623058976

商品レビュー

2012/03/16

2章の各国の高等教育制度比較は、非常にわかりやすい。 他の章も高等教育に関して概観できるが、読みやすさは書き手によってまちまち。
編者の早田幸政氏の文章は読みづらい…

2010/12/23

放送大テキストや高等教育概論と同じような系統の本であるが、よい意味でそれらの中道を行く最新の情報を織り込んだテキストとなっている。
学士課程答申までも含めて政策を解説している本は今の段階だとなかなか少ないと思う。その他にもカリキュラム等教育内容にまで踏み込んで高等教育の紹介がある。私のような教務系に明るくない職員が「入門」するのに丁度よい思う。
しかし、書籍の2割が各答申や法令の抜き刷りである。その答申等政策面でのとりまとめは別の書籍に譲ってもよかったのではないか。

第14章（SD）で答申の整理があった。以下にまとめてみよう。
S38 三八答申：学生部職員は教育的判断をするために教養が必要
S44 当面課題答申：事務機構の近代化・資質向上
H10 21世紀答申：教学組織機能文化・連携
H12 グローバル化答申：グローバル化に対応するために、
　　　研究・研修による専門性向上・教・職連帯強化
H14 教員と連携して企画立案
H20 上級職員養成にはSDが必要　目的によりFD/SDを実施
■大局的視野に立ち、教育サービスをプロデュースできる教育力を身につけること。

最終章の高等教育質保証における国際連携は、今回のエラスムス・ムンドゥスのレポート作成の際に参考になるかな。