いのちのおくりもの バラクランジャンのうた

こんどうなつみ【作】

• 販売会社／発売会社: リーブル
• 発売年月日: 2010/11/03
• JAN: 9784947581594

商品レビュー

2021/05/25

絵本で世界を学ぼう
で
紹介された本。
本書で９４冊目だ。

ギニアのお話。

ギニアやマリに住むマリンケ族に伝わるバラクランジャンというリズムに合わせて歌われる古い歌をもとに、作家　
こんどうなつみが創作した話だ。

お話のベースは、コロという女性の妊活の話だ。
最初読み進めていくが、コロにパートナーがいるのか
明確でない。
出来ればシングル・マザーの道より…・・・。

と余計な詮索をしていると、１４ページに
コロのおっと、マムドゥが登場する。

なかなかこどもをさずかりづらいカップルなんだ。

不妊治療が必要なのかもしれない。
何も女性側だけに責任があるわけではない。
不妊治療の一端となったのがヤギさんだ。
ヤギさんの肉は、不妊治療に役立つ様だ。
強壮剤になるのかもしれない。

２０ページは、さりげなく、でもないか、
コロとマムドゥが仲良ししている絵が描かれていて、
その上をマリンケ族のコウノトリ、バラクランジャンが飛んでいる。

夫婦和合、子孫繁栄の絵本ですね。
そして、みんなに祝福されて、男の子の赤ちゃん、
クランジャンが生まれる。

福山雅治の　家族になろうよ　の世界です。

めでたしめでたしです。

待ち望んで生まれた子供だから虐待せずに
大事に育てよう。

最後の講義で　
子供を手にかけようと思わなかった母親はいない
と上野千鶴子さんは言ったけど、
そんな事はない。

こどもは国の宝です。
その前に夫婦の宝です。
ジィジ、バァバの宝です。
はい。

しかし、妊活がテーマの絵本を読んだのは初めてだなぁ。
感想もこんな感じになった。