社会的には死んでも君を！(1) MF文庫J

壱日千次【著】

• 販売会社／発売会社: メディアファクトリー
• 発売年月日: 2010/11/22
• JAN: 9784840135832

商品レビュー

2013/01/28

よくあるラッキースケベラノベに一ひねり加えた一品。
主人公に取り付いている美少女幽霊とか、思い込みの激しい美少女キャラとか、義理の弟が心配な義姉とか、よくある構成で固めつつ、「ラッキースケベの呪い」に懸命に抗おうとする主人公がちょっと面白いかな。
ラッキースケベな呪いに抵抗するために心身を鍛え、結果的に女子の好感度を稼いでしまうという説得力があるようなないような設定も面白い。
とにかく、何の努力も工夫もせず、ただラッキースケベに流されただけで意味不明な好感度を稼ぎまくる多くの主人公に対するアンチテーゼとして、面白いものになるかもしれない。
まだ導入部だけど、最近ダメなラノベが続いたので、導入部から期待感を持たせてくれる作品はちょっと久しぶり。期待したい。
うーん、ボケと突っ込みはいまいちだなぁ。掛け合い優先でキャラがぶれてるのもいただけない。
まあでもそれなりに面白いかな。文章レベル的には中の下。センスは感じさせるけど完成度が低いって感じか。
結局ノリと勢いだけだし、根拠無しに好感度MAX主人公であることに変わりはないから、期待したような内容ではなかった。所詮、ただのラブコメか。
1巻読了。この小説、ボケと突込みが固定されていない。場面場面で突っ込むキャラが変わるくせに、突っ込みののりがいつも同じなのでキャラがぶれて見える。
全3巻読了。途中、冗長に引っ張りすぎた感はあるけど、まあ軟着陸させたかなーって感じか。どうせなんでもありなら実体化させちゃえばいいじゃんって気もしたけど、まあ短編としてこんなもんかなー。
再読することがあったら個別に巻を登録してレビューするかも。たぶん、しないけど。

2013/01/11

香月という幽霊と出会ってから、ラブコメ現象という『ラッキースケベ』なことが身の回りにおこることになった少年の物語。

TO LOVEるのリトくんみたいな感じでうはうは……ではなく、それ実際にややったら『社会的に死ぬ』みたいなとこが好感もてた。

ラブコメ現象のせいとはいえ、主人公ハーレムなんだけど、幽霊の香月一筋なとこは好き。

お互い思いあってて、何このカップル状態なんだけど、はたからみたら、主人公が脳内彼女と1人芝居に見えるっていう……それでも香月に寂しい思いさせないように振る舞う主人公は男らしくて、ちょい切ない。

ただ、ちょっと伏線回収してない部分が気になる。香月の正体が続刊でわかれば文句ないので、そのうち読もうかな。

会話が基本ノリツッコミなのが、面白かった。
後は、１巻丸ごとただの痴話喧嘩だよね⁉ とか、結局ハーレムか羨ましいな‼って僻み…もとい感想。

2012/08/08

主人公君には呪いがかかっている．
その名も「ラブコメ現象」．
ラブコメみたいなハプニングが次々と発生するという呪い．
結城リトみたいなアレを想像していただけると…．
その呪いと関係があるのか，主人公君には美少女の幽霊が取り付いている．
そしてその幽霊ちゃんは主人公君にしか見えない．
そんな幽霊ちゃんと会話してるから周囲からはひとりごとの多い人間だと思われる．

という話．
結構面白かったよ．
ラブコメ現象に詳しくなったくせに
周囲のラブコメっぽい光線に気づかないとか…．
この幽霊ちゃんの他にヤンデレちゃんとか生徒会長ちゃんとかストーカー姉とか
居るけど，生徒会長ちゃん以外怖いなぁ…．