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ようこそ競馬の聖域へ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東邦出版 |
発売年月日 | 2010/12/06 |
JAN | 9784809409110 |
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ようこそ競馬の聖域へ
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1件のお客様レビュー
ニュージーランドで牧場を経営している筆者はラフィアンの岡田総帥の弟子(?)かつ馬喰、そして外国人騎手エージェントとして日本競馬に関わってきた。本書はまあ、これまでの著者の鬱憤を晴らす暴露本と言ってもよい。 前半部はラフィアンのオブザーバー(職員でなく、岡田氏との個人的な交友...
ニュージーランドで牧場を経営している筆者はラフィアンの岡田総帥の弟子(?)かつ馬喰、そして外国人騎手エージェントとして日本競馬に関わってきた。本書はまあ、これまでの著者の鬱憤を晴らす暴露本と言ってもよい。 前半部はラフィアンのオブザーバー(職員でなく、岡田氏との個人的な交友に拠るため)としてコスモバルクを頂点として、岡田氏の野望を助けるに至る過程が語られる。前述の通り正式な契約ではなく、報酬もほとんどなかった中での仕事だったようだ。それだけ岡田氏に心酔していたということだろうか。ただしその後、著者のいう「おべっか使いの取り巻き」によって、どうもラフィアン内での居心地が悪くなり、現在はラフィアンという組織とは距離を置いているようである。この辺りはいかに著者が相手の非を主張しようにも、一読者としては単なる悪口以上のものではないのでなんともしがたい。ただし、一時期に比べてラフィアン馬の成績が下降気味、特にそれまで得意としてきた2歳戦での不振が目立つことは確かだ。また、競馬サークルという狭い世界内での風聞の広まりの速さを端的に示すエピソードとしては、なかなか興味深いものがある。 個人的に面白かったのは後半部。こちらでは地方競馬や短期免許の外国人騎手といったJRAからすると「外部」の人間に力点を移して書かれている。JRAの意地の悪さや、園田の調教手当が僅か300円ということなど。またニュージーランドの著者の同僚が南関東競馬の厩舎を見学した際の話などは、当地区の力関係を知っているファンが読むとニヤリとせずにはいられない。短期騎乗免許による外国人騎手の来日が減少した原因として、国税局からの追徴金を恐れているからであるという記述には、そのような切り口もあるのかと感心した。このあたりは、やはり実際に現場を駆けずり回った人間だけのことはある。 まあ全体にやや誇張が過ぎるような気もするし、ラフィアン関係以外に関しては聖域というほどのことでもない。可もなく不可もなく、競馬関係者の書く本としてはそこそこの良本なのではないだろうか。
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