わたしが人生について語るなら 未来のおとなへ語る

加島祥造【著】

• 販売会社／発売会社: ポプラ社
• 発売年月日: 2010/11/12
• JAN: 9784591121146

商品レビュー

2016/11/08

子供の図書館でふと見つけて借りてみた本。何かの達人が子供に向かって何かを語るとき、その言葉は真心をこめて平易なものになる。だから、大人の私にも沁み込んだ。

P31　人生の100％が幸運や偶然や運によってきまるものではない。「ほんのちょっと」が意外に大切。「ほんのちょっと」とは、「あ、○○っていいな」という、小さな感触。かすかな勘。（私は）第六感の細い糸をたぐりよせながら進んでいったのだ。

P47　好きなことをする。自然な姿で。好きなことだったから熱心に長くやり続けた。それだけだ。楽しみながら夢中でやったことは、一生その人の中から消えない。

P56　大人が子供に「好きなことに向かって進みなさい」というのはちょっと違う。「好きなこと」というのは、いま、このときの感情。今したいことを今する。それが「好きなことをする｣ことの本来の姿。「好きなこと」をしていれば、次の「好きなこと」を見つける力が湧いてくる。消耗していくことはない。

P84　感性を養うには、自分の気持ちに従うことだ。自然に心や体が動く方に行く。おいしいものを食べたり、よい空気を吸ったり、美しいものを見て、心が喜ぶなら、その自分を大切に扱ってあげることだ。

P88　好きなものというのは、見つけるものではない。それは自然に自分の中から湧いてくるもの。その湧いてきたものが自然と何かを探しだす。

2013/04/28

ほんのちょっとこと。
他に頼るべきものも目指すべき場所もなかった。だから第六巻の細い糸をたぐりながら進んでいく。
長く続けられたからこそ、将来に結びつく。
世の中を悲劇的にする最大の要因は嫉妬心。他人と自分を比較してうらやむ気持ち。
自分が楽しい気持ちでいるのは、自分自身のためばかりではなく、まわりの人のためでもある。
もし今、まわりの人々に排斥されて悩んでいてもビクビクしなくても良い。
これから先どういう大きな転換が起こるか誰もわからない。
生きてじたばたしれいればいつかは道が開けてくるもんだ。
大切なのは変化を受け入れる気持ち。いい方へ変わるだろうと思うと心配はなくなる。実際変化を受け入れると良い方へ明るい方へ向かうことが多い。変化を怖がると小さな編kあばかりが気になる。