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富良野自然塾・倉本聰対談集 愚者の質問
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日本経済新聞出版社 |
発売年月日 | 2010/11/05 |
JAN | 9784532167592 |
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商品レビュー
4.6
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
愚者の質問②自然体験が育てる子どもたちの脳と心/賢者:澤口俊之(脳科学者) 澤口:同じように考えているとき、同じ脳領域を使っていることがわかっています。でも、今言ったのは、脳の研究での「共感」で、それは社会的な共感ということで、「同情」っていう感じのニュアンスですよね。相手が泣いているときに共感するっていうような。ですから劇を見ているときの共感というのは、今のところちょっと調べられていないと思います。 澤口:特に赤ん坊の場合は、言葉はほとんど意味をなさないので、実際「体験」することによって覚えていくしかないんですよ。何が苦いかとか、甘いとか。・・・・・本当に危ないものに関してだけは、教えた方がいいんですけど、先ず自分で体験することっていうことは、メッチャ重要なんですよ。 愚者の質問④地球の天辺(エベレスト)から見た地球の明日/賢者:三浦雄一郎(冒険家) 三浦:まぁ、後は死ねばいいだけですから。 林原:死ねばいい・・・・・。 三浦:うん。人間どっかで一回は死ぬ。一回は必ず死ぬ訳ですから、自分で「これは!」と思ったものに向かっていって!それで死んでも、エベレストを墓と思ったら、こんな贅沢な墓は世界にないと。地球にないと。 倉本:(大笑) 林原:そうすると、自分では目一杯やってると思っている人が多いんですけど、まだまだなんですよね。 倉本:そうなんだろうねぇー。やっぱり目一杯やってないんだろうねー。僕、あの、頂上に着かれた時の、長男の方と無線で話してる、あのセリフがとっても好きだったんですけど。 三浦:・・・涙が出るほど、辛くて、厳しくて・・・嬉しい。 愚者の質問⑥ナマコ的な天国の作り方/賢者:本川達雄(生物学者) 本川:だから、この世の中で生きる時に、実は「時間」っていうのも万物共通の時間が流れていると言ったって、その時間の中で、どういう風に生きていく戦略を取るか、速い戦略を取るのか、ゆっくりな戦略を取るのか、そういう色んな時間の生き物がいる、と見ていいだろうと思うんですよ。だから、「草の時間」と「木の時間」は違う。で、「ゾウの時間」と「ネズミの時間」は違う。 本川:でも、心臓の拍動なんていうのは、縄文人と変わっているはずがなくて、同じペースで打ってるんですよ。そうすると、体の時間は昔のままだけれども、周りの時間ばっかり、どんどんどんんどんどんどん速くなっているのが、現代ではないかと。で、やっぱり、そんな速いものに体が追っついていかないで、体のほうが悲鳴を上げてるってところがあるんじゃないかと。 本川:だから、もうちょっと幸せに暮らすためには、不便になったほうがいい。そういう価値観をもったほうがいいんではないかと。 本川:でも、生物っていうのは、子どもを作ってナンボっていうのが生物なんですよ。子どもを作らなければ、生存する価値はゼロなんです。で、先ほど、回りながらずーっと続いていくのが生物だって申し上げましたけど、つまり「こども」は「私」なんですね。だから、そうしてずっと交代しながら、私、私、私って続いていくのが生物なんです。だから、そういう風に言えば、子どもを作らないっていうのは、一種の自殺なんです。
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環境問題という大きなテーマを緩やかに題目に置いて、脳科学者や気象学者や冒険家や生物学者なんかに、倉本さんがインタビュー形式で話を引き出すという内容。倉本さんのファシリテートが上手だなと素直に感心した。 小学生の頃、小学館(?)の学習まんがをパラパラと楽しく読んだのと同じ様に楽しく...
環境問題という大きなテーマを緩やかに題目に置いて、脳科学者や気象学者や冒険家や生物学者なんかに、倉本さんがインタビュー形式で話を引き出すという内容。倉本さんのファシリテートが上手だなと素直に感心した。 小学生の頃、小学館(?)の学習まんがをパラパラと楽しく読んだのと同じ様に楽しく読んだ。ただ、その設定された題目は大きくて、油断するとどうしようもない焦燥感に襲われてしまうところが、学習まんがのときとは違ったけれど。 そういえば、脳科学者という言葉は、テレビに出るのが好きな誰かのせいで随分と陳腐に成り下がったと私は思っているのだけれど、この本に出てくる脳科学者さんの話は面白かった。 その道を追求している人が、その道のことをきちんと知らない人にわかる言葉で語るのは、スゴいことだと思ったし、自分もそうなりたいなと思った。
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非常に興味深い。様々なジャンルの専門家が現代の環境について語る。現代をどう生きるべきか考えさせられる。
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