タイで勝つ!! 直感力こそ成功のカギ

松田健【著】

• 販売会社／発売会社: 重化学工業通信社
• 発売年月日: 2010/10/29
• JAN: 9784880531267

商品レビュー

2012/10/15

今月はタイの勉強中。

松田健著「タイで勝つ！」
＊タイで働く日本企業では通訳専門のタイ人を雇っている所もあるが、韓国企業には給料が高いタイ人の通訳はいない。しかし、韓国企業では２〜３年がすぎたら全員がタイ語うぃお話す事が求められている。また、海外に出てきている韓国企業と日本企業の最大に違いは、従業員に大きな決裁権があたえられ、社員であってもいつもオーナー経営の考え方で行動することが求められているという点だ。
＊タイ人の幹部には、毎朝８時から３０分は工場にはいってもらって従業員とのコミュニケーションをしてもらっている。製造業では、一番大切なのは生産現場。仕事中はギスギスすることがおおいはずのこの幹部達には、３ヶ月に１度は全員で会食をすることにしている。
＊タイのこの工場では１０００人の従業員で女子は７割。授業員のほぼ半数が１ヶ月か、３ヶ月の契約社員。契約社員には正社員になりたい希望が多く、併せて半年以上の勤務になると正社員にするケースが多い。
＊相続税がないタイでは、一旦裕福になれば子孫まで裕福が続くといわれている。タイでは不動産価格が高騰しているが、外国人名義では土地所有ができない。
＊タイのローカルの自動車部品メーカーであるタイサミットグループが日本を代表する金型メーカーとして世界に進出しているオギハラ（本社群馬県）を買収、傘下においている。買収したばかりのオギハラが日本国内に持つ唯一の工場の一つを電気自動車のBYDに売却している。サミットが東南アジア最大の自動車部品メーカーに育つ事ができた背景にあるのは日本企業の技術である。
＊タイでは日本食レストランが日本の高級ブランドイメージをうまく使って成功してきている。レストラン業ではタイ側が過半数をもつ合弁でなければ進出できないため、少なくとも半分以上のこの利益がタイ側にはいっている。タイ最大の純タイ資本の日本食レストランチェーンとして急成長しているものには「オイシグループ」がある。社名からして日本のブランドをうまく利用している。食べ放題バッフェの第一号店を開店しタイにおける日本食ブームの火付け役になった。今までは高級イメージ、どのように注文するのか分からず、タイ人まで日本食が浸透しずらかったのだ。さらにしゃぶしゃぶとお寿司を出す「しゃぶし」チェーン、ラーメンチェーンを展開。緑茶もヒットさせた。
＊タイ正月（水掛祭りのソンクラーン）がある４月１日にやめる人が多くなる。それも突然そろってやめる。
＊やはりタイでは人材教育は大切。不良社員の撲滅をめざし、５S（整理、整頓、しつけ）などの運動に取り組む事は大切。また、タイには報連相が出来る人がすくなく、これができるようになるまで何度でも繰り返しておしえていくことが重要。
＊日本人の海外勤務については、現場を知った人に任せるのが重要。そして一度任せたのであれば、その人物を信用し口出しをすべきではない。
＊タイの華僑系財閥トップが「日本の大手企業の新任の代表に会っても時間のむだになるだけだからなるべく会わないようにしている」と言っている。「情報をいろいろ聞き出して行くが、どうやら日本の本社に報告することだけが目的のようで、反対にこちらが知りたい情報はしらないし、知っていてもよこさない。ビジネスでも日本から来る駐在トップは決定権がないので、会っても意味がない。重要なことは直接日本にいってその会社の日本トップと話をしたほうが早くきまる。」
＊タイにきていろいろ歩いてみると、日本人商工会議所やジェトロなど親切。それにのっている名簿にのっている日系企業にダイレクトメールをだしてみたら５００社中１５社から回答をもらえたし、アポがなくても会ってくれる親切な日本人も多い。