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鎮火報 Fire's Out 双葉文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 双葉社 |
| 発売年月日 | 2010/11/14 |
| JAN | 9784575513936 |

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鎮火報
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商品レビュー
3.7
26件のお客様レビュー
「いやぁ、小説って本当にいいもんですね!」 淀川長治さんのあの名台詞を思わず口にしてしまうほど、本書は物語を読む醍醐味に満ちている。 警察小説というジャンルはすでに確立されているが、これほど熱量の高い「消防ミステリー」の類書はそう多くないだろう。これまで消防の世界には全く興味がな...
「いやぁ、小説って本当にいいもんですね!」 淀川長治さんのあの名台詞を思わず口にしてしまうほど、本書は物語を読む醍醐味に満ちている。 警察小説というジャンルはすでに確立されているが、これほど熱量の高い「消防ミステリー」の類書はそう多くないだろう。これまで消防の世界には全く興味がなく知識もなかった私にとって、本書との出会いは新鮮な驚きの連続だった。火災現場の帰り道に消防車が鳴らす「カーン、カーン」という鐘の音が「鎮火報」と呼ばれ、そこには消防官たちの祈りにも似た深い思いが込められていることを、今の今まで知らずにいた。 物語は、のっけから圧倒的な迫力の出動シーンで幕を開ける。消火活動の現場が、これほどまでに手に汗握る活劇として描かれるとは予想だにしなかった。 本書の面白さを支えているのは、何より主人公・大山雄大のキャラクター造形だ。彼は「なれるものならなってみろ」という挑発に乗り、売り言葉に買い言葉の意地で消防士になった元ヤンキー。本音では「早く事務職へ移り、楽して得する公務員生活を送りたい」と公言してはばからない。命懸けの現場に身を置きながら、それとは対極にある信条を持つ男のミスマッチが、物語に絶妙なコミカルさと軽快さを生んでいる。 しかし、物語は次第にミステリーの深淵へと足を踏み入れていく。 連続放火の標的となるのは、不法滞在の外国人が住まう老朽化した木造アパート。さらに雄大を困惑させるのは、「消火のために水をかけると、かえって火が広がる」という不可解な現象だ。 果たして犯人はどこに潜んでいるのか。単なる愉快犯の仕業なのか、それとも社会的弱者を狙った冷酷な意志があるのか。事件の謎を追ううちに、雄大自身の「正義」と「誇り」、そして消防士だった亡き父への思いが静かに、しかし熱く交錯し始める。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「熱い消防馬鹿なんか真っ平御免!」と言い放つ、新米消防士・大山雄大。だが、外国人アパートを狙った連続放火事件の消化に当たったことをきっかけに、彼ら不法滞在者をめぐる哀しい事件に巻き込まれていく――。ひとりの消防士の成長を描いた傑作長編。
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すごい小説だ。小説の醍醐味である疑似体験がどっぷり。 消防士を中心に、警察、入管。言葉は知っているし、その職業についている人たちの職場の近辺もよく通過するけれど(入管は、空港くらいかな)そうなのか、こんな仕事ぶりなのか、とたっぷり体験。考えさせられることも多かったけれど、極力主観...
すごい小説だ。小説の醍醐味である疑似体験がどっぷり。 消防士を中心に、警察、入管。言葉は知っているし、その職業についている人たちの職場の近辺もよく通過するけれど(入管は、空港くらいかな)そうなのか、こんな仕事ぶりなのか、とたっぷり体験。考えさせられることも多かったけれど、極力主観を持ち込まないように突き離し気味で読破。世の中の仕組みとして気になっていたこともいくつか解決。ありがとう、小説。
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