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宗教が往く(上) 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2010/11/10 |
JAN | 9784167801083 |
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宗教が往く(上)
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宗教が往く(上)
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商品レビュー
3.5
10件のお客様レビュー
松尾スズキが作家であり、小説を出していることをこの作品で知った。松尾スズキといえば、劇団を主宰していて、脚本家でもあり、雑誌などに面白いコラムなどを書いているライターでもある、ちょっと変わったおじさん、だった。重要なのは「ちょっと変わった」ところであり、そういう人が書いた小説とは...
松尾スズキが作家であり、小説を出していることをこの作品で知った。松尾スズキといえば、劇団を主宰していて、脚本家でもあり、雑誌などに面白いコラムなどを書いているライターでもある、ちょっと変わったおじさん、だった。重要なのは「ちょっと変わった」ところであり、そういう人が書いた小説とはどういった物語になるのか――というのが、この小説を読み始めた最大の動機である。 タイトルに「宗教」とあるのが、すでにただならない雰囲気をまとっている。宗教はいつだって不穏である。怪しさやうしろめたさがみじんもない宗教など、現代小説においてはモチーフにもなるまい。つまり、一風変わった男が、不穏な宗教を取り上げて書いた小説が、正当な純文学たるはずがない、との前提で読み始めたわけだ。 予想通りだった。まともな登場人物は、一人も存在しない。現実世界においても、まともな人間(と自分で思っている人は多いが)など稀有だが、この物語では見事に登場しない。そこで起きる出来事もスプラッターなことばかりだ。展開はジェットコースターのごとく疾走感があり、矢継ぎ早にスプラッターなことが起こる。 作者はしばしばそうしたスプラッタ―な場面を「描写不能」といって、多くの擬音語などでの描写をするのだが、「描写不能」と言っておきながら読み手には場面が映像として立ち昇ってくる。かつ、その映像はことごとくグロい。 これほどに事前の予想通りの物語だったことに、一番驚いた。松尾スズキ、恐るべし! 血やら体液やら「変な汁」やらがのべつ幕なしに流れ、絶えずエログロをまとって物語が進行するので、そうした話が極端に苦手な向きには推奨できない。だが、ここが松尾スズキの小説家としての文才ゆえなのか、そこにひそやかに人間愛が含まれている気がするのだ。 小説に入る前の長い前説的物語も読みどころだ。あたかもそれが落語の枕のようで、その疾走感を保持したまま、唐突に本編が始まる。どこを読んでも、もれなくグロい面白さがある。作者自身パロディ要素を意識して書いているのだろうが、その試みは概ね成功している。 ときに「わたしは一体何の物語を読まされているのだろう」と思いながら読んでいることはあったけれども、そんな細かいことは気にせずに読んでしまえ、とばかりに疾走感あふれる物語のリズムに乗せられて、一気に上巻を読了してしまった。
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頭から爪先まで松尾スズキ。 なんで演劇をやるような気が狂ってて主体性の数値が極振りされてるようなクソ男って、次々と女とねんごろになるんだろう。
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買ったのは2010年12月だからもう2年になる。上巻は、フクスケとミツコが大人サイズを立ち上げてバツイチと出会うまで。舞台のような展開の早さ。 以上。前書き終了。約束どおり・・・のくだりは良かったなあ。
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