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国際協力ってなんだろう 現場に生きる開発経済学 岩波ジュニア新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2010/11/19 |
JAN | 9784005006687 |
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国際協力ってなんだろう
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途上国では子供も貴重な労働力であるため、学校に通わせずに働かせることが多く、教育の無償化だけでは、機会費用的に問題が解決できないことがある →政府だけでなく、地域コミュニティの関わりが重要 紛争は発展途上国で国内紛争の形で発生する。 →国民所得の低さによる略奪目的、国家統治の問...
途上国では子供も貴重な労働力であるため、学校に通わせずに働かせることが多く、教育の無償化だけでは、機会費用的に問題が解決できないことがある →政府だけでなく、地域コミュニティの関わりが重要 紛争は発展途上国で国内紛争の形で発生する。 →国民所得の低さによる略奪目的、国家統治の問題による政権への反発などが主な原因 国際的なリユース、リサイクル、中古品販売はいいことなのか? →いいことではあるが、環境汚染や廃棄コストを考慮して貿易規制がかけられている国もある 途上国への支援には様々な形がある 必要経費を単純に積算する形、必要経費のうち資本的部分のみを援助する形、外貨建て部分のみを援助する形、国家予算の一部に援助資金を投入する形(財政支援と呼ばれる。柔軟な資金運営が可能になるが、金を出すなら口も出すパターンが多い)など。 マイクロファイナンス…貧しい人々に低金利でお金を貸したり、安価な医療保険を提供したりすること。マイクロクレジット、マイクロ貯蓄(グループ名義での積立)、マイクロ保険の3つが主なサービス 条件付き移転政策…貧困家庭の受給者が一定の条件を満たした場合に、現金等を給付すること。 メキシコのプログレサが有名。学校への一定の出席率と健康診断の受診などにより、補助金を支給した。 プログレサは就学年数を1年伸ばしたが、生徒の成績平均はよくなっていない。公的機関は、教育の機会の保証だけではなく、教育の質を高めていくのも課題である。 先進国で開発した技術がそのまま途上国に導入できる例もあれば、先進国では役立たずの技術が途上国で生きることもある。(小舟制作、マラリアの薬など) スマホの普及により、途上国の人々は市場の価格を調べ、価格が高いところや需要のあるところに品物を売りに行けるようになった。これにより、価格の同一水準化、生産効率の上昇とコストの低下に繋がった。 電子マネーの普及により、仕送りがめちゃ楽に。 緑の革命により、奇跡の米と呼ばれる品種が開発された。→土地あたりの収穫量の増加、二期作や三期作による生産量増大、生産量増大による土地無し貧困層の雇用の増加、米(主食)の価格下落による購買能力の上昇と、余った金が子供の教育資金に振り分けられた。 途上国から先進国への医療従事者の引き抜きが大きな問題となっている。しかし、国際労働移動は、国に帰ってくれば技術移転を促し、送金がもたらす正の効果もあるため、一概に規制すべきかは難しい。
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国際協力や援助に係る様々な論点が、浅く広く紹介されている、教養学部のオムニバス講義のような一冊。 入口としてはよいし、JETROアジア研をはじめとする執筆陣の意欲を感じた。 <メモ> - 環境問題、共通だが差異のある責任 - 開発援助、贈与・融資・技術協力、借り入れは計画的に ...
国際協力や援助に係る様々な論点が、浅く広く紹介されている、教養学部のオムニバス講義のような一冊。 入口としてはよいし、JETROアジア研をはじめとする執筆陣の意欲を感じた。 <メモ> - 環境問題、共通だが差異のある責任 - 開発援助、贈与・融資・技術協力、借り入れは計画的に - 貧困の罠(貧しいから教育・投資できない→貧しいまま)、マイクロファイナンス - 技術とは一定の資源から大きな成果、先進国で開発されたものより優れた「適正技術」(100ドルパソコン) - IT、携帯電話→情報入手コストダウン→価格安定・生産効率UP・コストdown - イノベ、産業集積、産業クラスター理論と空間経済学 - グローバリゼーション、価値観のグローバル化と市場(経済)のグローバル化★後者は手放しで喜ばれるべき? - 医療従事者を途上国から先進国に引き抜くことは犯罪?(技術供与もできるし送金もできるし志望者増で結果的に途上国にも従事者が増えるのでOK?)★インフラ輸出はいいのか?
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国際協力、主に開発途上国へどんな援助が出来るのかについて、外務省やJICAの立場から書かれた本と位置づけることができる。副題にあるように開発経済学についての現場での目線からの入門書といえる。1つだけ大きく考えが違うのが、WTOなど自由貿易についてのことだ。体制側の人が書いているか...
国際協力、主に開発途上国へどんな援助が出来るのかについて、外務省やJICAの立場から書かれた本と位置づけることができる。副題にあるように開発経済学についての現場での目線からの入門書といえる。1つだけ大きく考えが違うのが、WTOなど自由貿易についてのことだ。体制側の人が書いているからだろうが、農業や食糧自給・安全の面から自由貿易が善とはおかしなことだ、そういうところに気づいてしまうと、途上国の医療関係者の頭脳流出も肯定していたりと、本当に途上国の庶民のことを考えているのかと疑いが濃くなって行く。国際協力ということは、どんなことでも疑ってかかるべきということを教えてくれる本ではあるのかもしれない。
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