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繁栄(下) 明日を切り拓くための人類10万年史
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2010/10/25 |
JAN | 9784152091659 |
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繁栄(下)
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人類の歴史を都市化、イノベーション、地球温暖化という視点で見た興味深い1冊。交換と専門化、マルサスの罠、人口転換、イノベーション、DDT,ヒートアイランド現象、気温3℃上昇、技術革新は共有から、人口増加がイノベーションを阻む等新たな視点が得られた。
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ザ・楽観論。 次々と悲観論的テーマに対する論破を試みる態度は小気味良い。また、大半は書かれている通りで、拠り所となる「過去との比較」において、現代が良くなっている事に異論はない。しかし、「未来の予測」について、楽観論が通用するかというとこの点の根拠は乏しい。地球温暖化は起こり得...
ザ・楽観論。 次々と悲観論的テーマに対する論破を試みる態度は小気味良い。また、大半は書かれている通りで、拠り所となる「過去との比較」において、現代が良くなっている事に異論はない。しかし、「未来の予測」について、楽観論が通用するかというとこの点の根拠は乏しい。地球温暖化は起こり得ないか、起こっても大した事ないという言説は確かにそうかも知れないが、実際どうだろうか。やや、確証バイアスっぽい語り口だ。 そもそも、人類の発展は「悲観的なアクシデントと悲観論的予測」から、軍事防衛や教育、機械安全や衛生、予防医療などの社会制度やインフラを備えてきた。楽観論は悲観論に裏打ちされた態度であり、ノーテンキであっては直ぐにこうした基盤が瓦解する。悲観し過ぎない程度、が良いだろうか。 とは言え、著者が言う通り、悲観的遺伝子は楽観的遺伝子より多いらしいので、気にせずとも人間は楽観的過ぎて失敗するようにはできていない。よく考えずに狩猟に臨んだ人たちが真っ先に死んでいった結果だろう。 人口増え過ぎ問題について。出生率は世界中で低下している。1960年以後に出生率が上がっている国は皆無だとし、この理由には、赤ん坊の死亡率の低下、富裕化、女性解放、都市化を挙げる。どれも良い事に見えるが、それらが齎す人口減という結果は、良い事か否か。食料問題を回避できそうという一点では良いかも知れないが、「人口が減る」というのは人類が望む事なのか。少なくとも、資本主義には有り難くない現象だ。例えば、このテーマにおける楽観的立場とは何か。楽観とはそもそも何か。人類の目指すものという視点に照らして考えねば。
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・人間開発指数が0.94を超える24カ国のうち18カ国で、繁栄が一定レベルに達すると出生率がわずかに上がる第二の人口転換が明らかになっている。例外は日本と韓国。 ・自然資源を所有・利用・利益を得る権利を地元の人に与えれば、資源は大切に保護される。所有権を認めなければ、その資源は破...
・人間開発指数が0.94を超える24カ国のうち18カ国で、繁栄が一定レベルに達すると出生率がわずかに上がる第二の人口転換が明らかになっている。例外は日本と韓国。 ・自然資源を所有・利用・利益を得る権利を地元の人に与えれば、資源は大切に保護される。所有権を認めなければ、その資源は破壊され、無駄にされる。 ・気候変動と費用を検討したスターン・レポートでは、二酸化炭素の費用を2倍高く設定し、2%前後の低い割引率を用いた(22世紀の損害の見かけの費用を100倍に見積もる)。IPCCのシナリオでは、2100年には現在の4〜18倍豊かになっているとしている。 ・海洋のpHは8.1で、2050年までに7.95まで下がると考えられるが、過去1億年ほどの大半と比べて相当に高い。酸性度が高くなり重炭酸イオンの濃度が上昇すると、サンゴなどの生物による炭酸イオンとカルシウムの析出が促進され、成長を促進する。 ・放射性廃棄物の放射能レベルは、2世紀で10億分の1に低下する。
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