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子規の宇宙 角川選書477
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川学芸出版/角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 2010/10/25 |
| JAN | 9784047034778 |

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子規の宇宙
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商品レビュー
4.2
5件のお客様レビュー
正岡子規の人間と作品について、著者が比較的自由に語っている本です。 著者は、夏目漱石の「子規の画」という文章がずっと気になってきたと述べています。この文章は、漱石がもっていた一枚の子規の絵について書かれたもので、その絵に彼は「愚直者の旨さ」を見いだすとともに、「子規は人間として...
正岡子規の人間と作品について、著者が比較的自由に語っている本です。 著者は、夏目漱石の「子規の画」という文章がずっと気になってきたと述べています。この文章は、漱石がもっていた一枚の子規の絵について書かれたもので、その絵に彼は「愚直者の旨さ」を見いだすとともに、「子規は人間として、又文学者として、最も「拙」の欠乏した男であつた」にもかかわらず、こうした魅力をもつ絵をえがいたことへの感興を述べています。しかし著者はこうした漱石の子規評に対して、「私には画ばかりでなく子規の人間も文学も拙の極みのように思える」と主張します。本書がえがいているのは、こうした著者の目から見られた子規のすがたです。 また著者は「あとがき」で、子規を近代俳句の革新者としてのみ評価することの一面性を指摘し、むしろ江戸俳諧からの伝統を継承していることに目を向けて、「革新とは断絶ではなく、斬新な継承なのだ」と述べています。こうした著者のスタンスは、「子規の食卓」と題された本書後半の章において、具体的に提示されています。ここで著者は、「鮓」や「柿」など食にかかわる13のテーマについて、子規の俳句を紹介していますが、併せて子規以前の俳諧や、子規以後の俳句も参照することで、俳諧および俳句の伝統のなかで子規がはたした役割をいっそう明確に示そうと試みています。
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俳人の長谷川櫂が正岡子規について書いた文章をまとめたものである。特に、病床の子規が「悟りとは平気で生きること」と書き、悲惨な人生をも楽しんで生きようとしたこと、そのために身の周りの自然や人々を俳句や短歌で荘厳したとするところは、共感する。何よりも、巻末の長谷川櫂選の正岡子規句集二...
俳人の長谷川櫂が正岡子規について書いた文章をまとめたものである。特に、病床の子規が「悟りとは平気で生きること」と書き、悲惨な人生をも楽しんで生きようとしたこと、そのために身の周りの自然や人々を俳句や短歌で荘厳したとするところは、共感する。何よりも、巻末の長谷川櫂選の正岡子規句集二百八十六句がうれしい。「つきあたる迠一いきに燕哉」「我宿にはいりさう也昇る月」「蛍狩袋の中の闇夜かな」「大仏にはらわたのなき涼しさよ」「白魚や椀の中にも角田川」「紙雛や恋したさうな顔許り」「ずんずんと夏を流すや最上河」「六月を綺麗な風の吹くことよ」「我死なで君生きもせで秋の風「山茶花のここを書斎と定めたり」「雪残る頂一つ国境」
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子規の文学、特に晩年の随筆と俳句を中心に解説し、子規の生きた世界を描いている。友人(夏目漱石)、弟子(虚子、碧梧桐)、蕪村、母妹、などとの交流・支援の中で生きる。35歳の若さを結核のカリエスという重い病で失うが、亡くなる前のひどい身体の状態で周囲の生きゆくものに関心を向け続け、口...
子規の文学、特に晩年の随筆と俳句を中心に解説し、子規の生きた世界を描いている。友人(夏目漱石)、弟子(虚子、碧梧桐)、蕪村、母妹、などとの交流・支援の中で生きる。35歳の若さを結核のカリエスという重い病で失うが、亡くなる前のひどい身体の状態で周囲の生きゆくものに関心を向け続け、口述で筆記し、生き抜いてゆく子規の生命力はすごいと思った。俳句や随筆だけでなく、生き様そのものが心に響く。「革新は古典から生まれる」「悟りという事は如何なる場合にも平気で生きて居る事」など、心に残る言葉も多い。
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