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プロコフィエフ自伝/随想集

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 音楽之友社 |
発売年月日 | 2010/10/15 |
JAN | 9784276226616 |
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プロコフィエフ自伝/随想集
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商品レビュー
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4件のお客様レビュー
150ページほどの「自伝」は1941年(50歳の頃)に執筆されたらしい。「自伝」の他に非常に短いエッセイが幾らか収録されている。 ネットを眺めていたときに「おお、プロコフィエフは自伝なんて書いていたのか」と驚いて早速買った。 セルゲイ・プロコフィエフの音楽は少年時代に「3つ...
150ページほどの「自伝」は1941年(50歳の頃)に執筆されたらしい。「自伝」の他に非常に短いエッセイが幾らか収録されている。 ネットを眺めていたときに「おお、プロコフィエフは自伝なんて書いていたのか」と驚いて早速買った。 セルゲイ・プロコフィエフの音楽は少年時代に「3つのオレンジへの恋」の有名な行進曲くらいは知っていたし、たいして興味はなかったがもちろん「ピーターと狼」くらいは聞いたことあった。 大学時代になって組曲「ロミオとジュリエット」、ピアノ協奏曲3番ハ長調、交響曲1番と6番のCDはよく聴いており、ポピュラリティに満ちた「楽しい」音楽には魅力を感じていた。もっとも、プロコフィエフにはより「ハードな」感触の楽曲も多い。 創作のごく初期の段階の記述の中で、プロコフィエフは自己の作曲流儀の特色を5つの要素にまとめているのが興味深い(P.51)。 (1)古典的要素。主に18世紀のスタイル。 (2)近代的な要素。特に独特な和声。 (3)「トッカータ、もしくは”モーター”の要素」。オートマティックな音型が頻出する部分であろう。 (4)叙情的、瞑想的な要素。 (5)「グロテスク」あるいはスケルツァンドな要素。 なかなか的確な自己認識と思う。 プロコフィエフは20代後半からロシアを離れアメリカなど海外に住んで活躍しており、1936年に夫人や子どもを伴って祖国に帰還。 既にソ連となっていた祖国の国家体制に、どうやら新社会への期待を大いに抱いたらしく、「民衆はいま、偉大な芸術を求めている! そこに我々の責任がかかっている」といった、積極的社会参画のセオリーで創作に向かったようだ。このへんの作曲家の考え方は本書後半の随想集にも明らかであるが、「ソ連」という共産主義社会への過剰な幻想に沸き立った点、ブレヒトと似た心情である。もっともブレヒトはもともとコミュニストだがプロコフィエフはそうでない。 しかし当時はスターリン時代なのである。おそらく初めは影の部分は見えなかったのだろうが、ひそかに「粛正」は進んでいたし、1948年の「ジダーノフ批判」を食らってプロコフィエフ自身も相当追い込まれることになる。本書に収められた文章はそれよりもずっと前に書かれた物だから、そうした後日談の記述は無い。 本書の「自伝」はかなり幼少期から学業時代の青春の記述に多く割かれてはいるが、その後の国外生活での様々な音楽史上のビッグ・ネームとの出会いなど、クラシック音楽に興味の或る者ならワクワクするような部分がたくさんある。読んで楽しかったし、プロコフィエフの音楽にもさらに親近感を持って接することができそうだ。
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人柄には興味なかったのだが、けっこうおもしろい。最初からすごい自信家よね。もっといろいろ書きたいことはあったのかもしれんけど。
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プロコフィエフが1939~41年に書いた自伝の邦訳。プロコフィエフ自身によるプロコフィエフ入門書と言えそう。プロコフィエフが若い時期の作品を5つの傾向に分類した部分(p. 51-53)が興味深い。 1. 古典的な要素 2. 近代的な要素 3. トッカータ/“モーター”の要素 4....
プロコフィエフが1939~41年に書いた自伝の邦訳。プロコフィエフ自身によるプロコフィエフ入門書と言えそう。プロコフィエフが若い時期の作品を5つの傾向に分類した部分(p. 51-53)が興味深い。 1. 古典的な要素 2. 近代的な要素 3. トッカータ/“モーター”の要素 4. 抒情的な要素 5. グロテスク/スケルツォの要素 少年時代の写真をはじめ自筆楽譜など図版が豊富なのも良い。
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