呼吸する家 結露もカビもさようなら！

岩倉春長【著】

• 販売会社／発売会社: エル書房/星雲社
• 発売年月日: 2010/09/30
• JAN: 9784434150500

商品レビュー

2015/07/10

2015年7月10日読了。気密性の高い最近の住宅がシックハウス症候群やアレルギーを引き起こしているとし、筆者の推奨する「呼吸する家」がいかにすぐれているかを説く本。結露せずホコリも積もらずダニもおらず、夏涼しく冬暖かい。そりゃええわと思うが「どうすれば『呼吸する家』が作れるのか？」「『呼吸する家』はどのようなメカニズムになっているのか？」に関する言及がなく、「とにかくいいんです。私が健康なのがその証拠です。私を信じれば救われるのです」を繰り返すだけではオカルト本と変わらない気がする…。後半が著者のセミナー紹介みたくなってしまうのも、まあ住宅メーカーへの資料請求で送られてきた無料本なのでしょうがないところか。

2015/05/07

自然素材の家づくりを勉強する中で、図書館で手に取った本であるが、パラパラと斜め読みした限り、私が求めることは載っていないようだ。「呼吸する家」の良さを伝えたいのはわかるが、具体的な工法などが見当たらないのでもやもやする。結局目的は自社製品アピールで、詳細は問い合わせてねっいう、健康関係にありそうな宣伝本だ。アマゾンのレビューが的を射ている。

本での研究と同時にネットでも調べており、ブックマークしてあった会社にたまたま著者の会社HPがあったので見てみると、楽天とかにありそうなデザイン。賞受賞のバナー、イメージフォト、縦に長いレイアウト。何か健康商法っぽい匂いが…。

ただ、HPには具体的な工法（WB工法）やしくみの説明も図入りできちんと載っている。科学的根拠はありそうだ。
私は昨今の「高気密高断熱24時間換気扇まわしっぱなし」一辺倒な流れに懐疑的。なので、24時間換気扇を回し続ける必要がなく、湿気が壁から排出されるのはよいアイデアだと思う。
けれど電力を使わないとはいえ風通しを通気というシステムに変えてるのは人工的にはかわりないし、この工法ほ実績はまだ浅い。「持続可能」なシステムなのだろうか。オール電化なのも抵抗ある。
最近はシンプルに昔ながらの土壁がいいなあと思ってるんだけど、快適さとホンモノの健やかさとコストを両立するのは難しいですなあ。