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この落語家を聴け! 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2010/10/19 |
JAN | 9784087466256 |
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商品レビュー
3.5
8件のお客様レビュー
本書を手にしたのは、どんな落語家をリストアップしてるか知りたかったから。 残念ながら、著者を知らない。 京須さんや小佐田定雄なら知ってる。 2007年現在の情報で、文庫版後書きで2010年現在を追記している。 追記分でその中で知っているのは、春風亭一之輔だけ。 目次で上方落語...
本書を手にしたのは、どんな落語家をリストアップしてるか知りたかったから。 残念ながら、著者を知らない。 京須さんや小佐田定雄なら知ってる。 2007年現在の情報で、文庫版後書きで2010年現在を追記している。 追記分でその中で知っているのは、春風亭一之輔だけ。 目次で上方落語家は皆無だ。 唯一鶴瓶の名前が上がっている。 MCとしての実力は誰しも認めるだろうけど、 落語家としては、どうか? 多分鶴瓶にしても、本書では、上方落語家としては認識していないのだろう。 何にしろ、手にするのが遅すぎたのでここまで。
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現在の落語家評 2007年現在の情報だが、あとがきで2010年までアップデートされている。 立川流の過大評価を除けば、概ね賛同できる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
<内容> ハードロック誌の編集長である広瀬和生による、現代落語家の手引き。徹底した観客目線による現代落語界を分析し、今最も聞くに足る「旬」の落語家について語る。 <感想> 落語協会と落語芸術協会、さらに立川流に円楽党と、東京の落語界の状況について概観し、さらに「六人の会」や「SWA(創作話芸アソシエーション)」などの若手の動きについても網羅されている。落語界の政治というか、動きを眺めながら、個々の落語家についての細やかな観察も秀逸で、読んでいてすぐに落語を観にいきたくなる。 冒頭で志ん朝の死について「観られるうちにどんどん見ておかなければ後悔する!」と痛感したという件があった。時は流れて「現代の名人」と称された談志も亡くなり、同じことで悔やむ自分がいる。何年も前の名人のCDを聞く楽しみ方もあるし、今ではyoutubeなどで見られる噺もたくさんあるが、やはり「ライブとしての落語」の魅力を語る本書に感化され、どんどん足を運んでもっと生の落語に触れてみたいと思うようになった。 実際にリアルな描写と本寸法な語り口で聞かせる「上手さ」やイキイキとした描写と破天荒なセリフ回しで爆笑を誘う「上手さ」など、評価基準が一定では無い「お笑い」あるいは「落語」。実際に毎日のように寄席に通い、いくつもの高座を見てきた著者が、どこまでも観客目線で落語の魅力に迫った本書は、少なからず落語の手引書としては有益なものだと思う。また、文庫化にあたり、この2年の間に起こった変化についても加筆されており、伝統芸能として取り上げられがちな落語の「今」という視点がとても明確で面白い一冊だった。
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