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横井小楠 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2010/10/10 |
JAN | 9784480093189 |
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横井小楠
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横井小楠
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松浦玲 「 横井小楠 」 幕末の思想家 横井小楠(しょうなん)の伝記。維新の英雄と比較すると かなり地味だが、武士でありながら 武家社会そのものを否定し、儒教による文治主義国家(王道政治)を目指した姿勢は もっと評価されていいと思う 小楠は、攘夷か開国かの議論には入らず「有...
松浦玲 「 横井小楠 」 幕末の思想家 横井小楠(しょうなん)の伝記。維新の英雄と比較すると かなり地味だが、武士でありながら 武家社会そのものを否定し、儒教による文治主義国家(王道政治)を目指した姿勢は もっと評価されていいと思う 小楠は、攘夷か開国かの議論には入らず「有道の国とは交際せよ」という有道無道論を展開。天地の道に沿っているなら国境なんて関係ない というグローバルな視点を持っている。 著者の論調は、明治維新以後の日本は ヨーロッパの覇道帝国主義に陥ったものであり、小楠の目指した王道政治と離れていってしまったというもの 著者が維新の英雄たちでなく、横井小楠を取り上げた理由は、小楠の王道政治を実現できなかったことが、もしくは、小楠の路線を継ぐ後継者を育てられなかったことが、その後の日本を大きく変えたと思っているからではないか? 儒教における士農工商の士の意味は 侍でなく、儒教を勉強した官僚であることを初めて知った。士が侍でないとすると、儒教国家のイメージが大きく変わってくる。
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横井小楠の生涯だけでなく、ややもすると分かり難い小楠の思想、歴史的な意義等を大変深く、また論理的に解説している。 歴史の事実の押さえもあり、軸を外していない。まさに名著だと思う。 『小楠は最後まで儒学者であり、その儒学的理想を日本に実現し、世界に広げようと念願し続ける政治家であ...
横井小楠の生涯だけでなく、ややもすると分かり難い小楠の思想、歴史的な意義等を大変深く、また論理的に解説している。 歴史の事実の押さえもあり、軸を外していない。まさに名著だと思う。 『小楠は最後まで儒学者であり、その儒学的理想を日本に実現し、世界に広げようと念願し続ける政治家であった』 小楠の『国是七条』や『国是十二条』は、坂本龍馬の「船中八策」や由利公正起草の「五箇条の御誓文」を先駆したものとして有名。 また、越前藩のために『国是三論』も書き、「天・富国」「地・強兵」「人・士道」の三論を訴えた。 以下引用~ ・東方の文化は王道であり、西方の文化は覇道であります。(孫文) ・儒教でいう四民すなわち士農工商の「士」は、「さむらい」ではない。読書人であり読書人中から選ばれて官僚となったものを指す。 ・小楠の実学は、儒教とりわけ朱子学を、その教えのとおりに研究し実践しようというのである。そうして、近世日本でそれをやれば、武士社会の否定の革命的大運動になってしまう。 ・小楠は、はじめからしまいまで、有道・無道論であって、鎖国か開国かという二者択一論には一度も与していない。 ・高杉晋作が奇兵隊を組織するのも、小楠的武士否定論の系譜を引くとみてほどんどまちがいないのではあるまいか。
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