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ニッポンが流山になる日 市民が誇りと歓びを感じる街をつくる、効率的自治体経営
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ぎょうせい |
発売年月日 | 2010/09/01 |
JAN | 9784324090817 |
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ニッポンが流山になる日
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商品レビュー
4.5
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※このレビューにはネタバレを含みます
千葉県流山市長著 感想としてはリーダーの仕事術,経営,公務員とは?を考えさせられた、勉強できた本. 無いよりはあった方が良い程度のものは,無い方がいい.無くてはいけないものに財源を使うべきだと感じた.なぜならそれが無駄を生むから. 自治体経営=市民サービス ■社会の停滞の元凶は社会主義、あるいは社会主義的運用にある.日本の自治体の実態は社会主義的運用 ■財源不足を無駄の見直しや職員の働き方を改善し事業の効率化向上によってカバーするのではなく,公的支援が必要なサービスをカットし,納税者の税負担を増やすことで乗り越えようという考えが大切.一方でほとんどの役人には何が無駄かも自らが無駄を行っている認識もない←衝撃! ■見積もりを三社以上取るとそれだけで予算額や入札予定価格を大幅に下げることが出来る.また見積もりが下がらなくても,入札制度を見直すことで落札価格を下げることが出来る.よって見積もりの取り方と入札制度の見直しはセットで行う. ■職員を減らす場合,10人を9人にすると残業が増えるが7人にすると残業では間に合わずに仕事のやり方が変わって効率が向上する. ■上司が部下に仕事を指示する時,締切,アウトプットのイメージ,投入時間の目安を示すようにすることで必要以上の力作,対策を作らないようにする. ■仕事の責任を明瞭にすると人は責任ある仕事をするようになる. ■いつも舞台の上にいる演奏者が客席から仲間の演奏を聴くと「初めて音楽を味わった」といった.体験することで初めてニーズがわかる. ■社会や経済の動きは速いので,中期計画を策定した時とそれを実施するための予算化の段階で社会環境やニーズが変わっていることは少なくない.マニフェストには色々な政策があるが有権者は全ての項目を実現してほしいとは思っていない.遅らせたり思い切ってやめた方がよいものもある. ■パブリックサーバントは重要.でないと行政の独走だと思われる.市民の合意が必要.←必ずしもすべての事業が,というわけではない.特に国家外交レベルとなると,ブラックボックスな部分や素早さも必要だと思う. ■何でも知っている人は何も知らないと同意.二つくらいのスペシャリティが経営のスペシャリストの可能性を高める. ■ベンチマーク.改善はいいところを真似するところから始まる. ■グリーンチェーン戦略によって縦割り行政を横断的政策にすすめる. ■緑はまちのアクセサリーからインフラ整備の一環として捉え,町中に森をチクリ出していくという認識と覚悟が必要. ■木が茂って緑がいっぱいになると騒音や排ガスの苦情が減る.濃度は変わっていなくても. ■なるべく明りをとるために断熱のガラス屋根にしたところ,上が軽くなって耐震改修したのと同じIS値がとれた.要するにやりよう. ■仕事やろ家庭を優先することに対して,世界全体や日本全体が競争をしている中,自分一人が抜けることに恐怖心を感じる.そうではない,新しい人生の楽しみ方を自治体発信する. ■男女共同参画について肩肘張るより日常生活で楽しみながら変える. ■子供手当の様な現金は効率が悪く,しかもそれだけでは国をどういう方向にもっていきたいかが不透明. ■自治体ならこういうライフスタイルを応援しますとういう個性を出してもいい. ■究極の住民福祉は税金を生かすということで節約はもちろん,効率を上げてニーズに応えることで1円まで生かす市政. ■市民の行政化と行政の市民化によってニーズをつかみだす. ■意見が対立した場合,タウンミーティングを設けたり色々な意見があるのだということが市民に分かる形,パブリックコメントという形で進めていくと「これは仕方ないかな」という落ち着き方をする.そうでないと大きな声を出せば通るということになりかねない.
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■概論 流山市長の井崎義治さんの本。米国帰りの市長が日本の非常識な常識に挑み、まるで企業を経営するかのように、流山市を経営している様が描かれている。 市職員1人がかかえている市人口が日本1位、それでいて市役所ユーザーの満足度調査の結果が高く、日本で初めて市にマーケティング課を設立...
■概論 流山市長の井崎義治さんの本。米国帰りの市長が日本の非常識な常識に挑み、まるで企業を経営するかのように、流山市を経営している様が描かれている。 市職員1人がかかえている市人口が日本1位、それでいて市役所ユーザーの満足度調査の結果が高く、日本で初めて市にマーケティング課を設立したり、最近では千代田線に広告を出し、都心から一番近い森の街をうたう流山市。市という旧態依然とした組織を改革する井崎市長。 ■感想 私は小1から高1までの10年間を流山市で過ごしたが(今は松戸市)、当時の流山市はホントに何にもない市で、本に書いてあるように、どこに住んでるの?と聞かれたら、「柏の近く」と答えていた。 そして、当時の市長がよくないという話は、子どもながらに覚えている。「市長とコネがないと流山市には就職できない」と聞いたこともあった。 しかし、最近の流山市は、かなり変わった。つくばエクスプレスが通り、おおたかの森ショッピングセンターもできたし、怪しい森しかなかったところに高層マンションが建った。これらの進化・改革が偶然ではなく、その多くが井崎市長によるものだとは知らなかった。 ”市を経営”する。このフレーズを最初に聞いたときはかなり違和感があったが、企業でも自治体でも、いま求められているのは経営ができて強いリーダーシップを発揮できる人材であると感じた。 ■メモ ・10人を9人にすると残業が増えるが、7人にすると残業では間に合わず、仕事のやり方が抜本的に変わる ・全国の自治体、特に都道府県は、税金のほとんどが職員の給与になっている場合が多い。:いつ倒産してもおかしくない状況 ・キャノンの工場でやっていた立ち会議を導入。答弁書の確認作業時間が1/3に。 ・任期が4年なら、、マニフェストは4年計画。すなわち中期計画。これを実行計画に落とし込む必要がある。中期計画と実行計画ははっきり区別するひ必要がある by キッコーマンCEO茂木友三郎 ・昔は大卒者は3%。リーダーは組織の中に5%いればよいと言われている。そのリーダー育成のために人事ローテーションがあったが、プロを育てるために、大卒者全てに人事ローテーションは必要ない。by キッコーマンCEO茂木友三郎 ・霞ヶ関にいたころは、情報は自分たちが握っているから、それを自治体に教えなければ、と思っていた。ところが実際は、現場に一番近い基礎自治体が重要。そのベストプラクティスを吸い上げて、全体に伝える必要がある。 2010年11月17日 読了64(57)
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