ジェネシス・シークレット RHブックス・プラス

トムノックス【著】, 山本雅子【訳】

• 販売会社／発売会社: 武田ランダムハウスジャパン
• 発売年月日: 2010/10/12
• JAN: 9784270103678

商品レビュー

2017/04/16

遺跡スキーなのでギョベクリ・テペが出てくるのにわくてか。
巨石を使った遺跡としては今のところ世界最古なんですよね。
まぁストーリー自体はダ・ヴィンチコード系。
所謂宗教の明かされてはいけない秘密が暴かれそうになって命狙われて云々な。
終盤の遺伝のところは人類の進化について色々想いを馳せてみたり。
ロマンス部分がお手軽吊り橋効果だったのと、主人公の行動結果の予測がつきすぎてちょっと微妙だったかも？
イギリス編の警察コンビは良かったな～。
フォレスター主任警部が主人公のお話読んでみたい！

この本が書かれた後から今まで、シリア情勢が更に悪くなってるのがなかなかね…。
解決して平和になる日は来るんだろうか。
現実の遺跡発掘はどうなってるんだろ。

2014/07/13

ギョベクリ・テペを調べていると、この古代遺跡を舞台にした小説がこの本だと知り、購入しました。

ギョベクリ・テペとは考古学の歴史をひっくり返すほどの遺跡と言われています。

古代文明はメソポタミア、エジプトなどの4大文明が最古と言われており、紀元前5,000年ごろと言われていました。それ以前は「原人」が闊歩する狩猟採集状態で、宗教も土器もないというのが定説でした。

ところが、1994年にこのギョベクリ・テペの遺跡群が紀元前12,000年頃のものだと測定されたために、一大センセーションが起きます。

原人が狩猟採集している時代であったにもかかわらず、巨石を組んで祭祀をした遺跡が発掘されたのです。
石には動植物が活き活きと彫り込まれ、文化レベルが一定以上あったことを物語っています。

本著はそのギョベクリ・テペを舞台にした殺人サスペンスです。

殺人者は古代から世界中で行われていた「神への生贄」の方法で殺人を犯していきます。
その残酷な殺し方の描写が微に入り細に入っており、耐性の無い人はショックを受けると思われます。

話しの落としどころが若干トンデモ話になっているのが残念でしたが、宗教、歴史、考古学に関する記述のほとんどは事実に正確に基づいているとのことで、リアルでした。

2011/07/25

とっても怖い。
後ろ扉に「猟奇的」とあるけれど、そのとおり。

そういうのに弱い私は、終わり近くのその手の部分は、読まずにとばしてしまいました。

ちょっとグロテスクやエグさに弱いから、ここまで描写しないといけないの？という場面が、とくに終局近くに多く感じたのも確か。

でもねえ、ストーリーがおもしろいから。
読めちゃうんですねえ。