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村上春樹を読む。 全小説と作品キーワード 文庫ぎんが堂
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | イースト・プレス |
発売年月日 | 2010/09/29 |
JAN | 9784781670355 |
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村上春樹を読む。
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商品レビュー
2.6
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2018/8 8冊目(2018年通算121冊目)。最近、村上春樹氏の本をまとめて購入したが、この人の著作はどうも読んでいて腑に落ちないというか、よく分からない部分があったので、図書館で他人が批評している本を見つけ、読んでみた。読んでみた結果、「まあ細かい伏線はさておいて本筋を追え!」という結論を得た。それは個人的な事なのでさておき、批評を読んでみると作品ごとに村上氏の意図というものがよく分かり、「なるほど」と感心した。氏が好きだという外国人作家の作品も機会があれば読んでみたい。感想はこんなところです。
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存命というか現在進行形の作家論は、斎藤美奈子の書評を除いて滅多に読まないのだけど、何となく図書館で借りて読む。 あまり深読みしていないのと、村上春樹ファンのスタンスで書かれているのでサラッと読めた。 読書は作家と読者の一対一の作業と思っているので、(教養としての古典を除いて)他人...
存命というか現在進行形の作家論は、斎藤美奈子の書評を除いて滅多に読まないのだけど、何となく図書館で借りて読む。 あまり深読みしていないのと、村上春樹ファンのスタンスで書かれているのでサラッと読めた。 読書は作家と読者の一対一の作業と思っているので、(教養としての古典を除いて)他人の解釈なんぞどうでもいいのだが、まぁたまには他人の頭の中を覗いてみたくなるということで。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
村上春樹の解説書。大きく2つの章に分かれており、前半は村上春樹の全体的な作風や特徴、その人物像が描かれ、後半は「1Q84」までの全ての長編小説、短編小説の解説。そして最後の頁では、全作品の年表まで付けられていて、これはファンなら一冊手元に置いておきたくなるような魅力的な構成になっている。 しかも、私は村上氏の本はほぼ大学のときに読んでいるので、ぶっちゃけ忘れてしまっている。でも、後半の概要を読み、次々と記憶が蘇って来た。 特に、「レキシントンの幽霊」の「沈黙」は、読んだ当時から痛烈に忘れられない作品だった。何気ない日常の中に潜む闇の部分を見せつけられたような気がして。(推薦図書にもなっているらしい。) 村上氏が「風の歌を聴け」で華々しくデビューしたのは彼が30歳の時であった。自分と同い年と思うと、やはり彼の才能には脱帽してしまう。 著者は村上氏の作品についてこんな表現をしている。 「一気に読ませてしまう魔術的な要素を持っている。さらにその途中には、サービス精神にあふれた比喩表現やジョークが散りばめられているのだから途中で投げ出すことは到底出来ない。」 言い得て妙だ。とてもしっくり来る。 そしてもう一つ、気になる論点は、「1Q84」の続編(BOOK 4)が今後出るのか、出ないのか。 私は「3」を読み終わった時、続くものだと思っていた。でも待てど暮らせど出ない。続くべきだと思う。村上さん、待ってます。
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