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漢語の言語学
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漢語の言語学

大島弘子(著者), 中島晶子(著者)

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漢語の言語学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 くろしお出版
発売年月日 2010/09/01
JAN 9784874244937

漢語の言語学

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2012/06/04
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 コマーシャルで「女子力の高い香り」という表現を耳にしてふと思った。「女子力」とは何か。言葉に興味があるモクモク羊としては、気になっていたところ、偶然今回の本に出会った。新造語における「度」「系」「力」の用法の著者中島晶子氏は、「女子力」について以下のように定義している。  「女子力」は「女性がもつべき能力」であるが、それが何を表すかは使う人や使う文脈によって異なる。審美面(ファッション、スタイルなど)、キャリア面、ライフスタイル全般などに下位分類されて使われるようである。また、審美面やライフスタイル(結婚や子育てを含む)とは別に、性別を問わない資質に関わるキャリア面については、男性との対比ではなく、昔女性に期待されていた能力との対比で使われ、行動力といった現在求められている能力を指示することもある。その一方で、「女子力を前面に押し出している」のような言い方では、媚を売る女性の典型的な否定的イメージが喚起され、「力」のプラス評価がアイロニーとして使われている。 あくまでも、ひとつの考え方ではあるが、女子力に込められた意味の奥が深いと思う。女性のライフスタイルが多様化しているので、「女子力」と言っても、いろいろといったところか。そういえば、「男子力」と言う言葉を聞いたことがない。ひ弱な草食系男子が増えているので、「力」をつける必要がないからなのかとふと思った。 「癒し系」と言うように「何とか系」と言う表現が目につく。著者によると、「系」をつけると本来ある名詞や形容詞の活動範囲が拡大されて、別の新しいカテゴリーを指示することになると述べている。先に挙げた「癒し系」は、気分が落ち着くものなら何でも応用できるようになっている。ぼかす意味でも利用されている。モザイクが増えるとかえって気になるなあ。 この本は、国際言語学会の成果を元に編集した本なので、かなり専門的な本だ。それでも、「~中」に関する説明や、「新」の造語機能など今使われている言葉について考察されている部分もあるので、興味のあるところだけをつまみ食いしても興味深い本だ。

Posted by ブクログ

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