歴史を操った魔性の女たち マリー・アントワネット、淀君から楊貴妃、クレオパトラまで 廣済堂文庫

島崎晋【著】

• 販売会社／発売会社: 廣済堂あかつき
• 発売年月日: 2010/10/01
• JAN: 9784331654767

商品レビュー

2013/01/15

チェック項目１４箇所。纏足……女性が幼いうちに足をきつくしばり、成長を止めてしまう独特な風習が中国にあった、大人になっても足だけは子供のころの大きさ、当然、歩き方もぎこちなく、女性の行動範囲は大きく狭められる、不自然に変形した足、それを男達は愛した。コンドームが登場したのも意外と早く古代ローマで、動物の膀胱や内臓を材料にしていた。近親相姦の目的は血の純潔性を保つことにある、高貴な血筋を高貴なまま保とうというわけである、近親相姦を繰り返すことによって、生命力がだんだんと落ちていくことだ。貞操帯……中世ヨーロッパでは、十字軍遠征や商取引などで男が遠方に出かけるとき、留守中の妻が浮気をするのを防ぐため、妻に貞操帯をつけておくのがふつうだった、貞操帯は鉄や革でできており、大小便用の穴があいている、夫はこれに鍵をかけて自分が帰ってくるまで浮気をできなくした、だが妻も夫が出かけるやいなや合鍵をつくり、浮気でもなんでもやりたい放題、夫が帰ってくるころを見計らって、また貞操帯をつけるのがふつうだった。額田王……宴会の席での一首の歌をよみ大海人皇子への愛がいまなお冷めていないことを示した。整形の歴史は、実は紀元前までさかのぼれる、最古の記録では前６世紀インドのもので、鼻の整形がおこなわれたという。お市の方は織田信長の妹、戦国の世のならいでは、大名家子女の結婚は政略結婚と決まっている。細川ガラシャ……西軍の人質にされようとしていた、それを避けるには、ふつうなら自害するところだが、キリスト教徒にとって自殺は絶対に犯してはならない罪である、そこで家臣に命じて自分を殺させたうえ、遺体がはずかしめをうけぬよう火をつけさせた。司馬炎……後宮には１万人もの女がいて、生まれたこどもも３０人以上を数える。和泉式部……王朝歌人として優れた歌をいくつも残している、もちろん、恋愛遍歴の歌も多い、「あの春のことは秘密にしてね」という艶っぽい歌がある、要するに相手の男は妻帯者だったのだろう。ローマ時代は入浴の習慣があり、ゲルマン民族の大移動後も引き継がれた、ところが、中世にペストが大流行したことで、ヨーロッパから公衆浴場が姿を消し、入浴の習慣が忘れさられ、悪臭が避けられなくなった。ココ・シャネル……生涯独身、自分がなぜがむしゃらに働くか、その気持ちを理解してくれる男性が現れなかったから。パーマは紀元前３０００年ごろのエジプトですでにおこなわれていた。

2011/10/04

表紙の絵で購入したのだが、写真はなく挿絵オンリー。写実的ではなく抽象的、斬新な絵でたまにやっつけか？と思ってしまうものもあるが古代の人間なんてどんな容姿か分からないので仕方ないかもしれない。何枚かすごい絵があったが総じて乳がでかい。内容的には作者の説に寄るものが多く一般的ではなかったが楽しめた。本を鵜呑みにする人には良くないかも。実在の人物だけでなく想像の人物も紹介してるのが面白い。