- 中古
- 書籍
- 書籍
ポストモダンの正義論 「右翼/左翼」の衰退とこれから 双書Zero
定価 ¥1,870
220円 定価より1,650円(88%)おトク
獲得ポイント2P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2010/09/20 |
JAN | 9784480842930 |
- 書籍
- 書籍
ポストモダンの正義論
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
ポストモダンの正義論
¥220
在庫なし
商品レビュー
3.4
5件のお客様レビュー
近代以降の思想史を概観しながら、「右」と「左」の対立軸が明瞭でなくなった現代の思想史的状況がどのようにして生まれたのかをわかりやすく解説している本です。 マルクス主義が退潮し、人類の普遍的進歩への確信を素朴に信じることができなくなったことが、現代における右翼と左翼の混迷をまねい...
近代以降の思想史を概観しながら、「右」と「左」の対立軸が明瞭でなくなった現代の思想史的状況がどのようにして生まれたのかをわかりやすく解説している本です。 マルクス主義が退潮し、人類の普遍的進歩への確信を素朴に信じることができなくなったことが、現代における右翼と左翼の混迷をまねいていることが論じられています。また、一頃さかんにとりあげられた赤木智弘の「「丸山眞男」をひっぱたきたい―三一歳、フリーター。希望は、戦争。」にも言及して、現代の左派がグローバル資本主義と国民国家のどちらにも賛同できないという状況のなかで、承認と再配分のどちらに軸足を置くかというむずかしい問題に直面していることが明らかにされています。最後に著者は、ロールズの正義論について触れ、「ミニマルな正義」に基づく漸進的な社会改良の可能性に対する、ささやかな希望を語っています。 ドイツ・ロマン主義やフランクフルト学派、ベンヤミンの歴史哲学などに言及しているところに、多少著者ならではの議論が見られるものの、おおむね一般的な解説に終始している印象です。また、著者の他の本に見られるような、あらゆる方面に当たり散らすざっくばらんな語り口も見られず、どちらかというと控えめな語り口での説明になっています。著者のとんがった議論を期待すると、肩透かしにあうかもしれません。
Posted by
現代では右翼と左翼の違いが分かりづらい。この違いが分かりづらいのは、その根底にある左が理論構築してきたもの衰えてきているとした本である。 左の思想とは、①進歩史観、②普遍主義 ③前衛意識 であり、本書では経済発展、ポストモダンという歴史の中で、それぞれの思想についてを考察してい...
現代では右翼と左翼の違いが分かりづらい。この違いが分かりづらいのは、その根底にある左が理論構築してきたもの衰えてきているとした本である。 左の思想とは、①進歩史観、②普遍主義 ③前衛意識 であり、本書では経済発展、ポストモダンという歴史の中で、それぞれの思想についてを考察している。 ポストモダン、ソ連などの共産主義国の崩壊などの中で、往来の右翼・左翼の考え方では整理できないことを改めて感じた。
Posted by
主題ではないが、マルクス主義の強さを感じた。 マルクス主義との距離感で、左右や主張が整理されるが、それが弱くなったためさまざまなことが見えにくくなっている。 歴史の終わり、ベーコン、コージェブ、フクヤマ、リオタールなどが紹介される。 カルチャラルスタディーズ、ポストコロニアリズ...
主題ではないが、マルクス主義の強さを感じた。 マルクス主義との距離感で、左右や主張が整理されるが、それが弱くなったためさまざまなことが見えにくくなっている。 歴史の終わり、ベーコン、コージェブ、フクヤマ、リオタールなどが紹介される。 カルチャラルスタディーズ、ポストコロニアリズムなど、差異を観点とした、差異の政治が主流になっている。 逃走論とスキゾッキッズが気になった。
Posted by