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犯罪者の自伝を読む ピエール・リヴィエールから永山則夫まで 平凡社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2010/09/15 |
JAN | 9784582855432 |
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犯罪者の自伝を読む
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商品レビュー
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6件のお客様レビュー
「犯罪者の自伝」を受けてどう考えたか、 または社会がどう変化したかを丁寧に説明した本。 作者自身のそれらへの評価は研究者の姿勢を一貫している印象。個人的には嫌悪してそう。 最後にあった一文、 「犯罪者であるという事実が、彼にとっては自己の存在理由になった」 あってはならないし増...
「犯罪者の自伝」を受けてどう考えたか、 または社会がどう変化したかを丁寧に説明した本。 作者自身のそれらへの評価は研究者の姿勢を一貫している印象。個人的には嫌悪してそう。 最後にあった一文、 「犯罪者であるという事実が、彼にとっては自己の存在理由になった」 あってはならないし増やしてもいけない、どこか虚しさを感じさせる自己定義だと思った。
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おもに19世紀のフランスを舞台にして、社会と自己に対して訴えかける「自伝」を取り上げ、彼らがおかれた社会的な環境、犯罪者として生きざるを得なかった背景、またその産物である自伝に対する(政府や人民といった)社会の犯罪への認識を読み取ることのできるおもしろい本です。 犯罪者とい...
おもに19世紀のフランスを舞台にして、社会と自己に対して訴えかける「自伝」を取り上げ、彼らがおかれた社会的な環境、犯罪者として生きざるを得なかった背景、またその産物である自伝に対する(政府や人民といった)社会の犯罪への認識を読み取ることのできるおもしろい本です。 犯罪者という、自伝を書くような偉業とは程遠い人びとが自身の罪や人生を語るとはどういうことなのか。彼らはその記述によって社会に対して自身の犯行をめぐる主張を行い、あるいは潔白を訴えかけます。その自己弁明は同時に、彼ら自身が自分を語ることによって自分と対話を重ねることでもありました。 とくに、比較的裕福な家庭に生まれながら不遇の扱いを受け、さらに社会からの疎外感によって「社会の災厄」として犯行を重ねていったピエール=フランソワ・ラスネールの自伝にはこんにちの日本でもありうるような社会体制への恨みが書き綴られていると思いますし、疑問点が残されたまま夫をヒ素で殺害したとされたマリー・ラファルジュの自伝では、彼女が異なる社会(貴族的→商人、パリ→監視的農村)に放り込まれ翻弄されながら生きてゆく様子が描かれているようです。とても興味深い内容だと思いました。読んでみたいのですが、和訳はないようで……。
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とてもおもしろい。 「死刑囚 永山則夫」を読み、そこからこの本を手に取った。 犯罪、そしてそれを取り巻く時代背景や環境に興味があったので、どの章も非常に興味深く、今後の司法や、精神鑑定もきっと形が変わって行くのだろうと思えた。 しかし、ここに挙げられるどの犯罪者も、獄中で自己を...
とてもおもしろい。 「死刑囚 永山則夫」を読み、そこからこの本を手に取った。 犯罪、そしてそれを取り巻く時代背景や環境に興味があったので、どの章も非常に興味深く、今後の司法や、精神鑑定もきっと形が変わって行くのだろうと思えた。 しかし、ここに挙げられるどの犯罪者も、獄中で自己を語る自由を得るわけだけど、そこまでの人生や環境から、なかなか脱却することができないのは本当に不幸であり、けどそれが誰にでもある現実だと思った。 とても勉強になる一冊です。
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