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国際通貨システムの体制転換 変動相場制批判再論
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社 |
発売年月日 | 2010/09/23 |
JAN | 9784492681312 |
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国際通貨システムの体制転換
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国際通貨システムについて、金本位制、固定相場制の時代から、現在の変動相場制に至るまでの歴史を説明し、現在の変動相場制を厳しく批判している。専門書であり、素人の私には理解できない箇所が多かった。印象的な記述を記す。 「経済成長率が過大になると輸入が増加し、経済収支の赤字が拡大する...
国際通貨システムについて、金本位制、固定相場制の時代から、現在の変動相場制に至るまでの歴史を説明し、現在の変動相場制を厳しく批判している。専門書であり、素人の私には理解できない箇所が多かった。印象的な記述を記す。 「経済成長率が過大になると輸入が増加し、経済収支の赤字が拡大する。わが国は、経済収支の赤字が過大になると、国内景気抑制策を実施して経済成長を抑えた。このように、わが国はブレトンウッズ体制における「ゲームのルール」の最優等生であった」 「本書の理解では、フロート制移行後の40年足らずの間に、米国経済は4回の危機を経験したわけであり、政策に対する信頼性を大きく疑わせるに十分である。米国経済は、思い切り大胆な拡大政策による景気過熱と、その破裂を繰り返す典型的な「ブーム&バスト(boom & bust)」型経済といえる」 「(トリフィンのジレンマについて)米国の経常収支黒字が続いた場合でも、米国がその黒字を海外に環流すれば、ドルの流動性に不足を来すことにはならない。すなわち、米国が基礎収支(経常収支+長期資本収支)の段階で国際収支の均衡を図るように運営すれば問題とはならない。そもそも、流動性のジレンマ論には、国際収支概念の理解自体に難点があるように思える」 「周知の通り、一国の経常収支は、国民所得の定義式により、財政収支と民間部門の貯蓄・投資バランスの和に等しくなる。米国経済にとって唯一の健全な出口は、家計部門の貯蓄を大幅に増大させること、換言すれば消費を抑制することである」 「市場万能論者は、自由貿易のアナロジーとして「自由な資本移動(free mobile capital)」を善として発展途上国に対しても広く「布教」してきたが、こうした考え方は理論的にも実証的にも根拠はない。たとえ経常収支に極端に大きな赤字が続いたとしても、大量の資本流入によって賄うことができれば問題ないとするきわめて安易で誤った見方を生み出し、国際収支節度の軽視につながった」 「(米国は)平均所得の高い国でありながら、常に高い成長を目指さざるをえないのは、国内の分配構造に大きな問題があるからである」
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変動相場制に疑問を投げかける。 ニクソンショックによる固定相場制から変動相場制への移行は本当に前進だったのか? 内容はやや難解だが読みやすい方だと思う。
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