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チーズのきた道 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2010/09/14 |
JAN | 9784062920131 |
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商品レビュー
4.5
3件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
2010年(底本1977年)刊。著者は信州大学名誉教授・農学博士。 モンスーン気候下にある地域では、牛・羊・山羊等の産出乳を利用した製品は定着せず、乾燥・牧草地で花開いたのだ。こういうステレオタイプ的思考を本書は排し、チーズを軸に乳製品利用の淵源から拡大への模様を解読していく。 生化学研究者・農学博士が、自ら専門とするチーズの、全く専門外の歴史的展開を叙述するのが珍しいはずだ。 西北アジア→欧州各地、西南アジア・アフリカ方面、印度→東・東南アジアと巡っていくが、欧州での適応放散的なチーズの多様性には吃驚させられる。 ところで、底本は古い。それゆえ、現代の理解と違う点も多いらしい。が、先駆的書ということで修正していないとのこと。
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チーズというのは、人類の歴史と共に歩んできた本当に面白い食品だ。その発生は諸説あるが、山羊の胃袋に乳を入れていたら、胃袋に含まれる酵素の影響で偶然できたものだという。その後世界各地で独自に進化を遂げ、数百種にも及ぶチーズが世界各国で食べられている。 最近チーズの勉強をしていて、ブ...
チーズというのは、人類の歴史と共に歩んできた本当に面白い食品だ。その発生は諸説あるが、山羊の胃袋に乳を入れていたら、胃袋に含まれる酵素の影響で偶然できたものだという。その後世界各地で独自に進化を遂げ、数百種にも及ぶチーズが世界各国で食べられている。 最近チーズの勉強をしていて、ブルーチーズを食べてみたのだが、あの独特の臭みが僕は結構好きだ。
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読書録「チーズのきた道」5 著者 鴇田文三郎 出版 河出書房新社 p215より引用 “筆者はかつて、「食の科学」(十二号、一九七五年)に、 「歴史的事実として、飢えを忘れた部族に生き残りはなかった」 と述べたことがあるが、一般に知られているように、部族の滅亡 の陰には、多くの...
読書録「チーズのきた道」5 著者 鴇田文三郎 出版 河出書房新社 p215より引用 “筆者はかつて、「食の科学」(十二号、一九七五年)に、 「歴史的事実として、飢えを忘れた部族に生き残りはなかった」 と述べたことがあるが、一般に知られているように、部族の滅亡 の陰には、多くの場合この享楽型食文化が発展していた。” チーズ研究に明るい農学博士による、世界各地の乳文化、とり わけその中のチーズの歴史を記した一冊。 著者とチーズとの出会いから食事文化におけるチーズについて まで、人類史の出来事と並べながら書かれています。 上記の引用は、食事文化類別の中のチーズについて書かれた項 での一文。美味しい物を食べたいのはもちろんですが、楽しみば かりを追いかけて食べるのは考えた方が良さそうです。 いつでも楽しみを追い求めていると、結局満足できることが減っ ていくばかりのような気がします。美味しい物は、たまに食べる くらいでいいのかもしれません。 初版は昭和52年とのことですが、古さを感じない一冊です。 ーーーーー
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