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ふたりの箱
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2010/09/01 |
JAN | 9784591120392 |
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ふたりの箱
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商品レビュー
3.2
6件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
家を出て行くお父さんの背中に、ジュリーがぶつけた言葉は「お父さんなんか、大っきらい!」 「もう二度と会いたくない…」 それは本心ではないはず…。 お父さんは、悲しくて涙と一緒にジュリーを心の箱に閉じ込めることに。 ジュリーもお母さんが悲しんだのはお父さんのせいだと思って、お父さんのことを思い出さないように箱に閉じ込める。 いつものように過ごしていたけどお父さんはひとりになるとぼんやりしてしまい何をしても楽しい気分にはならない。 ジュリーも猫とじゃれあって長い夜を過ごし、お人形に話しかけてもおしゃべりは、はずまない。 ジュリーを忘れたい、でも会いたい。 お父さんは心を閉ざしたまま、 ジュリーの心はささくれたまま。 お父さんは、笑うことも泣くことも忘れ、 ジュリーのお人形は、すっかり無表情に。 季節は巡り、単調な響きを積み重ね それぞれの人が続く。 ある日 ふたりは、ばったり出会う。 見つめ合い、じっと動かない、言葉が出ないふたり。 お父さんの瞳から涙 ジュリーがこんなに近いのに、こんなに遠い。 ジュリーも胸がはりさけそうで、苦しくて お父さんがこんなに近いのに、こんなに遠い。 お互いのことばかりが次々と蘇る ふたりの箱は、同時に開いていた。 ふたりは、公園で再会する。 親の都合で離婚したのだろうか。 お母さんが悲しんでいたから別れることになったのだろう。 けっして親子の関係が悪かったわけではないようで。 子どもにとっては、遊んでくれた記憶もあって楽しかった思いがある。 お父さんにしてもひとりになると寂しくて仕方なくて、子どもに会いたい思いがつのる。 裏表紙の絵は、父娘がソファで仲良く本を読んでいる。 娘が父を見上げる顔がとても良い。 ずっとこんな姿を見ていたいと思った。
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絵本です。まるで良質のハリウッド映画を見ているような気がする素晴らしい絵本です。 子供より大人、ティーンエイジャーに読んでいただきたいです。
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表紙に惹かれて手に取りました。柔らかいタッチの気になる距離の二人が描かれています。すると訳者は「食堂かたつむり」を書いた小川糸さんでした。これは気になります。 お父さんと娘の切ない別れと再会を描いた一作。 お互い気になって逢いたくて仕方ないのに、逢えない状況になってしまったことで相手のことを忘れようと心の中の箱に閉じ込めてしまうけれど…というお話。 切なかったなぁ。こういう状況今は世の中に多いのではないでしょうか。でも逢いたい気持ちは状況がどうであろうとなくならない、止められない。 愛があるってそういうことだよなぁ、としみじみ。 こういうお子さんはもちろん、大人にもしみじみと暖かい絵を見ながら読んで欲しい一冊です。 折りしも今週末は父の日。私も心に仕舞ってある父に逢いたくなりました。この世ではもう逢えないのですが。
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