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言い寄る 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2010/09/14 |
JAN | 9784062767590 |
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言い寄る
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商品レビュー
3.9
115件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
共感しすぎてしんどくなった。 そして美々みたいなちょっとだらしなくて言うことがころころ変わるような子ってたまにいて、憧れないし私が男なら絶対付き合わないって思うけど、こういう子はうまく生きる方法が生まれつき身についてるなと感じる。でも嫌味がないから皆に好かれるし、私も嫌いじゃない。でも自分の好きな人がそういう子を好きになったら見る目ない!とキレたくなると思う。そしてこういう子には絶対に勝てないから耐えられる自信がない…
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主人公は、フリーのデザイナー兼画家として活躍し、自由気ままな一人暮らしをしている乃里子31歳。 乃里子は金持ちの色男中谷剛や渋い中年男水野など、いい男たちには言い寄られるけれど、大本命の五郎にだけは言い寄られず、乃里子自身も五郎には言い寄れないまま、五郎は友人の美々と思わぬ方向へ...
主人公は、フリーのデザイナー兼画家として活躍し、自由気ままな一人暮らしをしている乃里子31歳。 乃里子は金持ちの色男中谷剛や渋い中年男水野など、いい男たちには言い寄られるけれど、大本命の五郎にだけは言い寄られず、乃里子自身も五郎には言い寄れないまま、五郎は友人の美々と思わぬ方向へ…。 物語の舞台はもちろん関西で、大阪から六甲山や淡路島を飛び回り、関西弁ならではの威勢のいい言葉で女の本音をズバズバッと書いてあって、揺れ動く乙女を軽妙に、男女の間柄を赤裸々に、懐かしい昭和の時代(昭和49年頃)に圧倒されながら面白く読むことができました。 大好きな人と結婚することを夢見ていたはずなのに、世の中とは皮肉なもので、何だか知らないうちに思わぬ事態が発生して、切なさや悔しさが一緒くたになって押し寄せてきて、そんな恋愛の意外性を思う存分味わえる田辺聖子さんならではの楽しい恋愛小説です。
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今回のタイトル「言い寄る」なかなか艶めかしい印象ではないか。 収録されている物語は田辺さんが昭和に執筆されたものだ、、 そうバブル経済に繋がる日本の成長期、男女の恋愛はこんな風に繰り広げられていたんだな、、と懐かしいやら、新鮮だったり。 そんなだから物語の中にはスマホなんて道具、...
今回のタイトル「言い寄る」なかなか艶めかしい印象ではないか。 収録されている物語は田辺さんが昭和に執筆されたものだ、、 そうバブル経済に繋がる日本の成長期、男女の恋愛はこんな風に繰り広げられていたんだな、、と懐かしいやら、新鮮だったり。 そんなだから物語の中にはスマホなんて道具、登場する訳がない。 気持ちを伝える、相手の本当の心を知りたい、自分はこうしたいのに、、、そんな揺れ動きや上手く行かないじれったさを描くと田辺さんの物語はピカイチだ。 SNSを使って知りたい情報だけを都合良く入手できる時代じゃない。 近寄りたい人(本書の場合、言い寄りたい人)との心のすれ違いや、「そうじゃないんだってば~」のもどかしさが伝わってくる。 誰かが言っていた。 「東京ラブストリーのカンチとリカみたいだね。」 本当の気持ちはそうじゃないのに、「なんでそっち行っちゃうかな~」とじれったくなる。 そんな恋愛は現代はされていないかもしれない。 だからこそ、今の若者にも「これ、わかる?」って読んでみて頂きたい一冊である。
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