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なぜ、横浜中華街に人が集まるのか 祥伝社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2010/09/10 |
JAN | 9784396112110 |
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なぜ、横浜中華街に人が集まるのか
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商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
横浜中華街に行ってみたくなる、いやそこに住んでみたくなる本です。町は常に衰退に向かっている、衰退し続ける。だからこそ、常に変化し続け、挑戦し続けなければならない。横浜中華街は常に代わり続けてきた。そして、横浜中華街はそこに暮らす人たちによって支えられてきた。『私たちの中華街』だ。...
横浜中華街に行ってみたくなる、いやそこに住んでみたくなる本です。町は常に衰退に向かっている、衰退し続ける。だからこそ、常に変化し続け、挑戦し続けなければならない。横浜中華街は常に代わり続けてきた。そして、横浜中華街はそこに暮らす人たちによって支えられてきた。『私たちの中華街』だ。まちは人がいるからまたいたくなる。テーマパークはだいたい失敗する。なぜならそこに人が住んでいないからだ。まちに人が住んでいるからこそまた行きたくなる。まちづくりとは、みんなでマンモスを狩りに行くようなもの。だから、みなの協力が必要。リーダーは若い者に代わり続けていかなければならない。町づくりには『故郷を守る』という意識が必要。子供や孫たちのために、そしてここを故郷としている人たちのために、まちづくりをする。つまり、箱モノをバンバンつくったり、再開発という名のマンション建設は意味をなさない。つまるところ、『町づくり』『町おこし』は2つしか道はない。1つは住んでいる人たちが楽しくて楽しくてしかたない町。もう一つは外部の人がなんどもなんども訪れたくなる町。そこに住む人たちをいかに本気にさせるか、ここでまちづくりの明暗が分かれる。
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横浜中華街が好きである。中華の中でも特に湖南料理というマニアックな料理が好きなため、月に一度くらいのペースで訪問する。異国情緒を感じさせながらも閉じてない雰囲気には、以前からとても好感を持っていた。世界の中華街は中国人のために存在するが、横浜中華街だけは日本人のための中華街を指向...
横浜中華街が好きである。中華の中でも特に湖南料理というマニアックな料理が好きなため、月に一度くらいのペースで訪問する。異国情緒を感じさせながらも閉じてない雰囲気には、以前からとても好感を持っていた。世界の中華街は中国人のために存在するが、横浜中華街だけは日本人のための中華街を指向しているとのこと。本書はそんな横浜中華街の街づくり論を、横浜中華街の理事長が纏めた一冊である。 ペリー開港以来の歴史を持つ、横浜中華街は今日までの間、日清戦争、関東大震災、満州事変、日中戦争、太平洋戦争と、その存在が危ぶまれるような局面を幾度も迎えてきた。何度も街が壊滅しながら、その度に復興してきたのは奇跡などという単純なものではなく、彼らに強い志があったからに他ならない。マージナルマン(辺境人)という言葉があるが、それはまさしく彼らのための言葉である。中国の人間でもなく、横浜の人間でもない。だからこそ、誰よりも中国の文化を大切にし、誰よりも横浜の街を愛す。 古く開港当時から彼らには「郷幇(きょうばん)」という、住む所から仕事の斡旋まで、同郷の人が支えあう制度があったそうだ。これが彼らにとって最強のソーシャルメディア。そんな制度が、今でも形を変え生き残っている彼らの社会には、ソーシャルメディア社会の完成形とも言うべき姿を見ることができる。本書において何度も出てくる「損か得かを超える精神的エネルギー」「精神的経営」「感性価値」「人に見られているという意識」「ホスピタリティ」というキーワード、そして何よりも50年先、100年先の次の世代のことを慮る強い気持ち。コトラ―の「マーケティング3.0」も真っ青なのである。 著者は横浜中華街をブドウの房に例える。中国の商売をしている各人がブドウの一粒一粒のように密接に連携しあい、ブドウの房のように一大コンテンツを形成する、それが横浜中華街。このブドウの房を相手にしたら、facebookもTwitterも、ひとたまりもあるまい。
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