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ファージング(3) バッキンガムの光芒 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2010/08/30 |
JAN | 9784488279073 |
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ファージング(3)
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ファージング(3)
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商品レビュー
4
18件のお客様レビュー
怒濤の完結編でした。カーマイケル隊長とエルヴィラがピンチになる度に、ここまでか…!と覚悟してたのでファシズム政治の終焉に驚きと安堵でいっぱいです。エリザベス2世の演説、良かった。。 ジャックが亡くなったのはとても悲しい。ずっと影のままで。。 ドイツが勝利して、ソ連が消滅してアメリ...
怒濤の完結編でした。カーマイケル隊長とエルヴィラがピンチになる度に、ここまでか…!と覚悟してたのでファシズム政治の終焉に驚きと安堵でいっぱいです。エリザベス2世の演説、良かった。。 ジャックが亡くなったのはとても悲しい。ずっと影のままで。。 ドイツが勝利して、ソ連が消滅してアメリカが敗戦国になり1960年に第二次大戦終戦を迎えてる世界。序列はドイツ・イギリス・日本っぽい。原爆はモスクワとマイアミに落とされ、日本は核保有してて「イギリスも持ってるよね?」と言い出す始末。歴史をここまで改変出来るって、解説読んだら作者さんのイギリスへの怒りは相当なものだったんだなとつくづく思いました。 壮絶な世界でも、カーマイケル隊長とエルヴィラの真っ当さが好きです。エルヴィラはファシズム政治にどっぷり浸かって生きてきたので事の重大さはあまり分かってないけど、それでも状況より仲間や自分の感覚を信用出来てるのは凄いです。 親友のベッツィめっちゃ良い子…あの母親なのに。 舞台がイギリスなので、皮肉の言葉選びのセンスが良かったです。原文も相当なものだろうけれど訳者さんも凄いと思います。アメリカが「堪え難きを堪え」てるんだから。。「真珠を気にする豚はいないでしょ」も好き。 それにしてもファシズム政治の恐ろしさがしみじみわかりました。生まれた時からこんな感じだとそのおかしさに気づかないし、そうでない人も社会がこうなってからではもう変えられない。声すら上げられない。 重い題材だけれど、読み口は軽いし楽しく読めるので凄い作品でした。面白かったです。
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英国版ゲシュタポであるザ・ワッチの隊長についたカーマイケル。殉職警官の遺児であるエルヴィラの後見人となった。英国はファシズムが浸透し、ユダヤ人は些細なことで逮捕され、大陸にある収容所に送られている。そんな時代にエルヴィラはカーマイケルの庇護で、社交界にデヴューしようとしているが、ファシストのパレードを見に行った晩に起こった騒動で人生が変わってしまう。
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善きリーダーが全てを解決する話って、逆にリーダー次第で絶望的な世の中になるってことなのではないの? 女王が「憲法上、私にできることは限定的です」みたいなことを言うまでは現実的だったのに最後は女王が全てを解決...しかも演説で片付けると言う...。ノーマンビーをもっとじわじわ市民と議会の力で追い詰め、この先ファシストの時代が来るとしても民主主義は必ず勝つという希望を持ちたかったが。。。
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