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不在の惑星 新潮文庫
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不在の惑星 新潮文庫

水見稜(著者)

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不在の惑星 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1985/10/15
JAN 9784101423012

不在の惑星

¥275

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2018/05/18

地球人のルーツを探るべく、惑星トアコルの調査を始めるツクミたちであったがその日は追放神の復活とされた日で… 読後に思ったのは、なんとも不気味な作品だなぁ…ということです。それはトアコルの人々にしても、あるいはツクミたち調査団にも何か不気味なものが漂う作品でした。 例えば...

地球人のルーツを探るべく、惑星トアコルの調査を始めるツクミたちであったがその日は追放神の復活とされた日で… 読後に思ったのは、なんとも不気味な作品だなぁ…ということです。それはトアコルの人々にしても、あるいはツクミたち調査団にも何か不気味なものが漂う作品でした。 例えばトアコルの人々は、地球人と外見や内部構造が類似していながら、驚くほどに覇気がなく無気力なのがまず不気味。しかも彼らは地下に埋まっている先祖の歴史や文化に無頓着です。それは彼らの神の信仰とも大きく関係していますが、詳しくは書きません また、トアコルは、一定周期で文明が壊滅し、また新たな文明が始まる、という謎の現象も調査団の地層調査から分かります……どんな原因でそれが起こったのかも謎のひとつ。 そしてトアコルにおいて、調査団の内面にも変化が現れます…… 色々な"不気味な"謎がある作品ですが、この全体を通して、感情などの大きな起伏もなく、謎という穴がぽっかり大きく口を開けたまま平然と物語が進んでいくため、読むのがかなり苦労しました。そして読後も、まだ謎めいた部分も多くあり、読後感スッキリという類の本ではありません。面白かった事に変わりありませんが。 星の導師という、トアコルを舞台にした続編もあるようですので、また読んでみたいと思います。

Posted by ブクログ

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