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続・香具師口上集
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 創拓社 |
発売年月日 | 1984/11/05 |
JAN | 9784871380416 |
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続・香具師口上集
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第一章の最後に、 啖呵売番外編 湊川神社、新ネタ打ちおろしの巻 というエピソードが紹介されています。 湊川神社のお祭りの日、演歌師渡辺忠正の粉浜の家に若い衆がゴロゴロしていた。 著者室町氏はこのかきいれ時に何遊んでるのか、湊川神社に商売に行かなあかんと言って懐炉灰を買ってこ...
第一章の最後に、 啖呵売番外編 湊川神社、新ネタ打ちおろしの巻 というエピソードが紹介されています。 湊川神社のお祭りの日、演歌師渡辺忠正の粉浜の家に若い衆がゴロゴロしていた。 著者室町氏はこのかきいれ時に何遊んでるのか、湊川神社に商売に行かなあかんと言って懐炉灰を買ってこさせ、それを下痢止めの薬に仕立てて啖呵を創作し、売りさばいて儲けたとか。 その後警察に取り調べを受けたが無事釈放されたという。 昔は灰を下痢止めに使っていたらしい。 さて、このように啖呵を創作して実際に香具師としても活動し、このような香具師の口上を集めて本にした室町京之介という方は、どのような方か? 本の記述から判断するに、その筋では大物の山田春雄親分の側近というか、身近にいた方のようです。 第三章の女寅さん物語では、室町師匠が山田親分の代理で家賃を集めに行く記述が出てきます。 さてその女寅さん物語、露天商から一旗挙げた小泉一兵衛・咲夫婦を主人公に、二代目広沢虎造やら山春親分やら著者自身まで登場するオールスターキャストでございます。 小泉咲が金歯の親方に相談に行くと、親方は森永の喫茶店で“川端先生”なる方と面談中。 何と川端先生とは川端康成のことで、小説の取材に来ていたとのこと。 その小説は『浅草紅団』として世に出たとか。 さらに、作家の武田鱗太郎は作者室町京之介師匠の酒と遊びの弟分だったとか。 第一章 香具師口上集 に、人間ポンプ有光敏雄の口上もあります。 人間ポンプの驚異の芸を見た著者室町氏はご本人に思ったことをズバリ指摘したという。 「もしかしたら、悲しい事だけど、生理的現象なんかじゃなくて、出生の秘密というか、生まれつきの欠陥、しかも現在の人間社会では極めて稀れな肉体の構成―それ以外は絶対に無いと思うんだ」 「いいとこ見てますねえ。図星ですよ」 と有光氏は種を明かしてくれたそう。 有光氏については納得したのですが、園部志郎師匠や安田里美師匠も同じような仕組みだったのでしょうか。 本書の終わりで室町師はこう書かれています。 「こう書き続けてきたけれど、私と坂野以外は凡てこの世の人ではない。でも、二人は生きて香具師のいろいろを追究している。しかし、香具師の現実は、千五百年伝え伝えた香具師文化の灯は、歴史と共に消えようとしている。」 http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20170120/p1
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