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未来の売れ筋発掘学 データマイニングを超えた価値センシングの技術
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ダイヤモンド社 |
発売年月日 | 2010/08/05 |
JAN | 9784478013823 |
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未来の売れ筋発掘学
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副題は「データマイニングを超えた価値センシングの技術」とあります。 「価値センシング」とは、消費者の言葉や行動など現に存在している情報から、目に見えない潜在的なニーズや価値要求を感じ取り、発掘すること、とでも云えばよいでしょうか。 単に過去のデータの延長線上でITを用いて予測する...
副題は「データマイニングを超えた価値センシングの技術」とあります。 「価値センシング」とは、消費者の言葉や行動など現に存在している情報から、目に見えない潜在的なニーズや価値要求を感じ取り、発掘すること、とでも云えばよいでしょうか。 単に過去のデータの延長線上でITを用いて予測する技術とも違っていて、未来の売れ筋を発掘するのはあくまで人間の感性・センスであり、ITはそれを補助するためのツールでしかない、というスタンスです。 価値センシングは、「思い出す」→「こと語る」→「高め合う」→「感じる」というプロセスをぐるぐると回すことで実行され、各プロセスごとに著者の研究室が開発したツールや技法が紹介されます。 マーケティングの本なのかな…と思って読み始めたのですが、思いのほかアカデミックな内容で、理論と研究成果の紹介が中心になっています。 そんなに難しい理論が語られているわけではないし実例も豊富に登場しますが、実際にツールを使ってケーススタディを体験してみないことには、文字と簡単な図表だけではなかなか全容をイメージするのは難しいなというのが正直なところです。 以下、日常の生活やビジネスに活かせるかもと思ったところを部分的にピックアップ。 ・「書く」ことによって価値センシング能力は向上する。 例えばブログは他人に読まれることをどこか意識して書き留めるものであるがゆえ、書いているうちに自他に心情的な接点があることを改めて感じるようになる。 自分と外側の世界の間に確かな関係性があることに気づき、様々な物事や出来事の価値への意識を高めていくことである。 本の中では書かれた文章をキーグラフというツールを用いて構造化・可視化することでさらに価値センシングが発揮しやすくする手法が紹介されているのですが、ただ書くだけでもセンシング向上につながるという見解には共感します。 だからこそこうして細々とブログを続けてたりするのですが。 ・「アホ発言」にこそ価値が潜んでいる。 会話の中で唐突に発せられ、他の会話者から反応されず放置されてしまう発言を、この本では「アホ発言」と呼んでいます。 会話の中から「アホ発言」を選別する条件を定めてコンピュータで解析してみると、周りの人に受け容れられず放置された発言にこそ日頃感じていながらその価値が未だ具体化されていない潜在的な価値がありそうなことが分かってくる。 これはちょっと目から鱗でした。
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売れ筋を見つけるには? →価値センシング、つまり自分と関わりを持つ身辺の事物に気づくことが大事 思い出す、こと語る、高め合う、感じる インタビューなどから得られた要求の相違や矛盾を統合して一貫したゴールを設定する
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
内容的には難しめだった。コンピューターや統計を駆使したデータマイニングが過去の傾向から未来を予測するのに対して価値センシングは過去のデータのないところから未来を予測するという印象であった。 著者はデータマイニングの限界を知り、それを人の力と合わせることで克服しようと試みているように感じた。 思い出す:アナロジーゲーム、感性ダイアログ(ジャストシステムxfyblogeditor) こと語る:可視化ツール(キーグラフ、データ結晶化) 高めあう:イノベーションゲーム 感じる:RFIDセンサ、視線センサ 二次元ヒアリング→ゴールグラフ (目的、要求、手段のそれぞれに関して)どんなものが欲しいか、どんなメリットがあり、デメリットがあるか 一人のリーダーが管理できるのは10人程度、それ以上になると意見を汲み取れなくなる。汲み取られなかった人は自分を無視されているように感じ、リーダーに対して不信感を抱く。主張が似た者をグループ分けしてから均等になるように混ぜ合わせる。これにより多様な意見のグループができ、話し合いの結果は全体の総意に近くなる。 手元において繰り返し読みたい一冊。
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