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伝説の編集者坂本一亀とその時代
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 作品社 |
発売年月日 | 2003/06/30 |
JAN | 9784878935671 |
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伝説の編集者坂本一亀とその時代
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
かつての文壇は男性社会だったのだなあ。特に野間宏がいろいろとひどい。その中で肚を据えて編集者として関わった女性の著者。そして坂本一亀の熱くも含羞を帯びた立ち位置。
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表紙の坂本一亀氏の横顔の写真が、息子の龍一氏にそっくりだ。 溢れんばかりのバイタリティと情熱を持って、戦後の文壇で編集者として数々の作品に携わってこられた坂本一亀氏を、部下だった著者が記した作品。 その時代を共に生きた作家とのやり取りや、作品の紹介もあり、三島由紀夫ぐらいしか知...
表紙の坂本一亀氏の横顔の写真が、息子の龍一氏にそっくりだ。 溢れんばかりのバイタリティと情熱を持って、戦後の文壇で編集者として数々の作品に携わってこられた坂本一亀氏を、部下だった著者が記した作品。 その時代を共に生きた作家とのやり取りや、作品の紹介もあり、三島由紀夫ぐらいしか知らなかった私には興味深かった。 こんな上司のもとで働くのは遠慮したいものだ。 ただ、これだけの人でなければ、才能ある作家や素晴らしい作品は生まれてこなかっただろうと考えると、坂本氏の功績は歴史に残るものだと思った。一方で、坂本氏の原動力が戦争体験にあるのなら、戦争が引き起こすのは悲劇だけではないということに、複雑な気持ちになる。もちろん、戦争は決してあってはならないのだが。 最後の年表は、戦後の歴史の説明と共に、当時の文学作品が掲載されている。これらの作品の多くに坂本氏が携わっているのだろう。こちらもとても興味深い。 時間を見つけて、昭和の文学を味わいたい。
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河出書房の伝説的編集者であった坂本一亀を息子の龍一の要請もあって一亀の部下でもあった田辺園子が書いた評伝。 戦争から帰ってきた一亀の軍隊的な言い方や精神主義に周りの者は圧迫や苦労を感じながらも多くの若手作家を輩出させた功績は評価されている。 息子の龍一と一亀の置かれた環境、時代性は大きく異なりそのスタイルは変われども、作品を生み出す考え方に共通するという指摘は興味深い。 野間宏の前近代的で変態的な性犯罪者と紙一重なキャラの暴露に驚いた。
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