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畸人巡礼怪人礼讃(2) 新忘れられた日本人
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 毎日新聞社 |
発売年月日 | 2010/07/24 |
JAN | 9784620319940 |
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畸人巡礼怪人礼讃(2)
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
ただ生きることにひたむきだったあのころの日本人。ここに収録されているそんな彼ら彼女ら主役にした50の物語です。『脇役』とされている存在たちですがその一人一人が個性があって理屈ぬきに面白かったです。 『ノンフィクションの巨人』と異名をとる筆者の「新・忘れられた日本人」の続編です...
ただ生きることにひたむきだったあのころの日本人。ここに収録されているそんな彼ら彼女ら主役にした50の物語です。『脇役』とされている存在たちですがその一人一人が個性があって理屈ぬきに面白かったです。 『ノンフィクションの巨人』と異名をとる筆者の「新・忘れられた日本人」の続編です。ここに出てくる50人の物語は一般で言うところの『脇役』ですが、彼ら彼女らが主人公に躍り出るや一転、そのギラギラした佇まいや、誰一人として被ることのない比類なき個性の数々に思わず大笑いし、「エー、ウッソー」などと素っ頓狂な声をあげながら最後まで読みました。 アナーキスト・大杉栄一家が惨殺され、その火葬の様子を血糊が自分の掌底にべっとりと張り付いたところまでを描写した新聞記者。『ミスター税調』の異名をとり、沖縄を終生愛し続けた佐島敬愛。『なにくそ、やるぞ』という闘争心あふれる生き様で沖縄で愛飲されているオリオンビールを創業した具志堅宗精。『ハメ撮りの帝王』の異名を持ち、浮き沈みの激しい生き様を送るAV監督・村西とおる。 昭和の阿片王・里見甫と東条英機の私設秘書として数々の裏仕事をこなしながら、表の顔は京都随一の帯職人であった若松華瑶の祇園に愛された洒脱な生き様。そのあけすけな口ぶりで老人の性を語った老人ホームの代表・畑宏明。肥え汲みからスタートし、裸一貫で関東健一の産廃処理業者にまでのし上がった鈴木彰二の生き方など、そのどれもこれもが『ひたむきに生きた日本人』の姿であり、同時に現代を生きるわれわれが忘れてしまったものにほかなりません。 彼の筆を通して『甦った』人もおそらく多いのではと察せられ、『市井の人』の貴重な記録であるとともに、こういった豊穣な世界をつむぎだす佐野ワールドに魅入られた人間の一人として、これからも可能な限り彼の作品は読んでいこうかと思っております。
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例えば甘粕事件。Wikipediaで言えば"隠し通せなくなった軍は~"の一文に、考えてみれば当たり前だけど複雑な人間模様がある。 書くべきことは溢れてる。 そんな当たり前のことを無視してるのが一般的な私たち。 だから佐野眞一の本が売れる、大きく揺さぶられる。
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強烈な個性で著者の作品を彩る魅力的な脇役たちを一転、主役に配した五十の物語。生きることにただひたむきだったあの頃の日本人がここにいる。
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