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山本五十六の乾坤一擲
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2010/07/30 |
| JAN | 9784163728605 |
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山本五十六の乾坤一擲
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商品レビュー
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戦争の背後にある複雑な思惑や人間ドラマを解き明かし、昭和16年の歴史的瞬間に迫る内容が魅力です。著者は、当時の重要人物たちの視点を通じて、戦争を止めることができなかった理由を探ります。特に、山本五十六や高松宮といった歴史的な人物が果たした役割や、彼らの思考過程に焦点を当てることで、当時の政治的状況や人間関係の複雑さが浮き彫りになります。各章ごとに異なる視点からアプローチし、戦争の選択がどのようにして行われたのかを明らかにすることで、読者は歴史の深層に触れることができます。戦争という悲劇的な選択がどのようにして生まれたのか、その真実を知ることができる一冊です。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
歴史を取り扱った書には物足りないものが多いのだが、本書の歴史検証の詳細さには圧倒される。昭和16年の太平洋戦争開始直前の日本権力層のインナーサークルの動きを追った歴史書としては、白眉と言えるのではないか。 ただ、山本五十六が日米開戦を避けるために、天皇に「聖断」を計画して挫折し...
歴史を取り扱った書には物足りないものが多いのだが、本書の歴史検証の詳細さには圧倒される。昭和16年の太平洋戦争開始直前の日本権力層のインナーサークルの動きを追った歴史書としては、白眉と言えるのではないか。 ただ、山本五十六が日米開戦を避けるために、天皇に「聖断」を計画して挫折したとの本書の結論には、賛同しかねる。 著者の「鳥居民」氏は太平洋戦争の敗戦の経過を描いた「昭和20年」で、その徹底した詳細な歴史著述で名を馳せた人物である。「昭和20年」を読んだだけで日本で昭和20年に何がおこったのかが、重層的に理解できた気がするほどに詳細なものだった。鳥居氏はそれだけの長大な記述を飽きずに読ませるだけの筆力を持った歴史研究家であると思う。 本書において鳥居氏は、昭和16年の6月から11月の期間に日本の指導層である宮中、陸軍、海軍の中枢層がどのような動きをしていたのかを詳細に追っている。戦後60年以上を経過し、指導層の日記・覚書・記録・回想録などがようやく明らかにされつつあるが、それらの資料を駆使した著述は圧巻である。 本書のテーマは、日米開戦に至る経過についての日本の権力の奥の院で、何が起こっていたのかの探求だ。日本とアメリカの経済力とその継戦能力を考えると日本の必敗は必然と考える識者は当時も多くいた。宮中は歴史的にも親英米派・国際協調派が多かったし、海軍もアメリカと戦争になって2年以上は戦えないと考える幹部は多かった。それが、なぜ日米戦争へと進行したのか。各指導層の当時の立場と考え方によって事態は戦争へと進むのであるが、戦争への道にブレーキをかける動きとして、本書では、山本五十六が戦争回避を願って天皇の「聖断」を求めたが、それに挫折したと推理している。その論考が関係者の日記や記録に事実が書かれているからではなく、その部分が空白だからこそ、事実はあったのだとの主張となっているところに、ちょっと無理があるのではないかと思う。 しかし、山本五十六が日米戦争に反対した政治的な軍人として有名であるし、軍令部や多くの海軍指導部の軍人が反対したバクチである「真珠湾攻撃」に成功したロマンあふれる軍人である。山本五十六が、日米開戦直前に高松宮を通して天皇に直訴と日米開戦に反対する臥薪嘗胆の聖断を求めようとして、失敗したとの歴史の解釈は、無理があるとは思うが、夢があるドラマだと思う。そういう意味で、本書は山本五十六のヒーロー譚であると思う。このようなドラマを通して、昭和10年代を知ることができれば、真実は別として歴史書としては大成功なのではないかと高く評価したい。
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