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ケルトを巡る旅 神話と伝説の地 講談社+α文庫
定価 ¥781
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2010/07/22 |
JAN | 9784062813761 |
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ケルトを巡る旅
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商品レビュー
3.9
11件のお客様レビュー
ケルト巡り NHK出版 (2004年1月30日発売)の方を読みました。 https://booklog.jp/item/1/4140808446
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日本の昔話とケルトのお話が似通っていて興味深い。グリム童話はハッピーエンドだが、日本昔ばなしやケルトのお話は残酷なものや諧謔的なものが多い。日本昔ばなしで言いたいのは、西欧的な教訓や人生の指針ではなく、人生はこう言うものだ、人間はこう言う生き物だ、ということである。物語られている...
日本の昔話とケルトのお話が似通っていて興味深い。グリム童話はハッピーエンドだが、日本昔ばなしやケルトのお話は残酷なものや諧謔的なものが多い。日本昔ばなしで言いたいのは、西欧的な教訓や人生の指針ではなく、人生はこう言うものだ、人間はこう言う生き物だ、ということである。物語られていることはやや悲観的ではありながら、そこにフィクションならではの非現実的な設定とユーモアが交ざることで、読後の余韻が後を惹き、印象深くなつている。 日本は戦後近代化に向けて舵を切り、経済を成長させてきたが、一方で自然的な価値観、スピリチュアルな意識(神社や土地の神、おまじないなど)も残っている。死後の世界は何もないとするのはキリスト的価値観だが、死んだ後に天国・又は地獄があると考える無意識的な発想を排除しない心の余裕がある方が良いと感じた。 生きている土台となるのは、科学的・意識的なものよりも非科学的・無意識的なものの方だ、と言うフレーズが印象的だった
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※このレビューにはネタバレを含みます
西洋的(キリスト的、と書かれている)な文明が優位になっている現代社会で、意識を合理化したり科学的に説明しようとする試みに一心になってしまったばかりに、無意識の世界との接続がたたれて説明のつかない苦しみや矛盾がたくさん生じてしまっている。何か一つの宗教や思想が正しいというわけではなく、様々なものを取り入れていく柔軟さと、真の意味での学びの姿勢の必要性が問われている。 近代西洋が生み出した自然科学を超える世界観、人生観をもっていないと人は幸せにはならない。広い世界観の中の一部として科学的な見方はある。それを含めたさらに広い世界観を持っていればいいのだが、科学技術的な物差しで世界の全てを理解しようとすると失敗する。(略)人は「それが全てだ」と思った途端に不安になる。 - 超自然的なこと(意識の世界と異なる世界のこと)、つまり人間である自分を超えたものの存在、自分と異なるものの存在は「物語」でしか表現できない。どこの国もみんな物語をもっている。そこにある権威づけが行われると物語が神話になる。それを共有した人たちが、部族を作ろう、国を作ろうと言った具合になり様々な形態の集団ができた。(p66) - 聞く側と話す側の人間関係について。悲しい話でもお母さんに聞いた話はどこか救われる。お母さんと一緒に泣くことで救われている。単なる苦しい話がポンとあるのは困る。子供が怖い話を聞きたがるのは、怖いけど怖くないという両方の感情を味わっているからである。(p79) -
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