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滝沢克己 存在の宇宙
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 創言社 |
発売年月日 | 2000/11/01 |
JAN | 9784881465233 |
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滝沢克己 存在の宇宙
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西田幾多郎とカール・バルトの大きな影響のもとで独自のキリスト教神学を構築し、近年は佐藤優によっても注目されている滝沢克己の思想を論じた本です。 著者はまず、滝沢の思索の道筋を、西田からバルトへ、そしてバルトから西田へという往還運動として理解します。若き日の滝沢は西田哲学から大き...
西田幾多郎とカール・バルトの大きな影響のもとで独自のキリスト教神学を構築し、近年は佐藤優によっても注目されている滝沢克己の思想を論じた本です。 著者はまず、滝沢の思索の道筋を、西田からバルトへ、そしてバルトから西田へという往還運動として理解します。若き日の滝沢は西田哲学から大きな影響を受け、西田の「絶対矛盾的自己同一」とバルトの説く救済の事実、すなわち「インマヌエル」が、ともに生命の根源的な事実を指し示していると考えました。しかしドイツに留学した滝沢は、バルトから「教会の壁の外」における神認識の可能性について「原理的には可能だが、事実的には不可能である」ということばを受けることになります。 滝沢は、一方ではバルトがキリスト教の唯一絶対性、聖書の排他的権威に固執していることを批判しつつ、そうしたバルトのことばをくり返し反芻することで、より深い宗教的境地へと思索を進めていきます。そして彼は、ふたたび西田哲学における絶対の死と生の「非連続の連続」についての思索を進め、神と人とをへだてる深淵は、神に背くものとしての人間にとっては暗黒の「死の淵」として映じると主張し、西田の「非連続の連続」が「無」と「深淵」の二重性を消し去ってしまっているのではないかと考えるようになります。 後半は、滝沢の芥川龍之介研究および夏目漱石研究を読み解き、彼の見つめようとした宗教的な実存のありように具体的に迫ろうとしています。
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