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風しもの村 チェルノブイリ・スケッチ 貝原浩画文集
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風しもの村 チェルノブイリ・スケッチ 貝原浩画文集

貝原浩【著】

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風しもの村 チェルノブイリ・スケッチ 貝原浩画文集

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 パロル舎
発売年月日 2010/07/07
JAN 9784894190986

風しもの村 チェルノブイリ・スケッチ

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2011/04/18

貝原浩さんといえば、現代書館のFOR BEGINNERSシリーズ。この画文集『風しもの村』のことは、『We』読者で、『子ども万華鏡』や『私塾霞国語教室風景』の本もある武田秀夫さんからおしえてもらった。もとは『風しもの村から―チェルノブイリ・スケッチ』として平原社から1992年に出...

貝原浩さんといえば、現代書館のFOR BEGINNERSシリーズ。この画文集『風しもの村』のことは、『We』読者で、『子ども万華鏡』や『私塾霞国語教室風景』の本もある武田秀夫さんからおしえてもらった。もとは『風しもの村から―チェルノブイリ・スケッチ』として平原社から1992年に出たものに、その後、夏のベラルーシを描いた作品をまじえて、小林敏也さんが編集をした画文集。 1986年のチェルノブイリ原子力発電所の爆発事故で、風しもにあって放射能に汚染されたベラルーシ共和国のチェチェルスクを、貝原さんは1992年の2月に初めて、そして同じ年の5月に訪れたのちも、毎年のように現地におもむいて多くのスケッチを描いたという。 ▼地図の上でいくら汚染地として囲んだところで、風は舞うし、流れる川は止まってはくれない。土ぼこりはといえば、もうはるか遠くにまい上ってしまう。ポイントのようにみえる汚染され、立ち退かされた「廃墟の村」だけでなく、周囲の村々にも、徐々に汚染は拡がってゆくことはさけられない。  地図の上では消された「廃墟の村」に、移住地から戻ってきたサマショーロ達の黙々と畑に向う姿があった。(p.37) サマショーロとは、行政の指導に従わないで、立ち入り禁止に指定された村に戻ってきたり、出てゆこうとしない「わがままな人」という意味のことば。その人たちは「長い時間をかけて畑を耕し、日々の営みの全てをその土地にゆだねてきた人達」。 放射能マークの立札の立つ村で、10歳から生後2ヶ月まで8人の子を育てている若い母親のこと。10年前、カザフ共和国のセミパラチンスクで長女を出産後に、チェチェルスクに移り住んできた彼女は「放射能が危険だなんてまったく知らない、上の子が大丈夫だったので次々産んできたのよ」と語ったという。 ▼目にみえない放射能におびえて暮すより、日に日に成長をみせる子供達と共にこの土地で生きようとする母の選択を前にして言葉を失うばかりでした。(p.46) ▼この地方の若者達が、遠く離れた都市にゆき、そこで結婚という話になったとき、「風しもの村」出身者ということで反対されたり、破談といったケースが、近頃あるという話を聞きました。(p.41) 28ページの観覧車。この観覧車のことを、辺見庸が『もの食う人びと』の中で書いていた気がする。

Posted by ブクログ

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