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国際政治思想 生存・秩序・正義
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国際政治思想 生存・秩序・正義

押村高【著】

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国際政治思想 生存・秩序・正義

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 勁草書房
発売年月日 2010/06/20
JAN 9784326351527

国際政治思想

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商品レビュー

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2012/01/16
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「平和という理念、戦争という現実」p62 ハバーマス「いかなる排除をもともなわない共同体という規範モデルとは、道徳的な人格が織り成す世界そのものであり、すなわちそれは、カント的な目的の王国なのである」p79 共和国という言葉でカントは、統治者の数ではなく社会の全成員に承認された市民的政府、また政治的な自由に基礎をおいた権利国家を意味した。p87 EU境界部の鉄条網は、EU外の人々にはカント的世界とホッブズ的世界を隔てる壁に映ずるのである。p92 「文明のディバイド」p93 論敵としてのコスモポリタンは、履行の保証のない権利義務を仮想し、あるいはひとつの道義則を「普遍化」の名のもとに複数の共同体に適用しようと企てることによって、個別性や多様性を危険にさらしているのである。p108 バリーにおいては、一国内で伝統を通じて築き上げられた道義的な価値体系も、たとえ成員の多くがそのもとで精神的な満足を得ていようとも、道義的にみて不適切であると判定される可能性が排除されないのであった。p116 「犠牲を放置する傍観という不正義」か「犠牲を生む介入という不正義」かという選択。p136 「構造的不正への連帯責任」p197 先進国市民の消費行動は、途上国の飢餓や貧困をもたらす十分条件を構成するわけではないが、途上国の弱者の行動が飢餓や貧困という結果しかもたらさないような「構造的条件」をつくっているという意味で、先進国市民の行動は不正なのである。p199 シンガー「私が助ける人が10ヤード先に住む隣人の子供であっても、1万マイル離れたところに住む一生名を知ることもないベンガル人であっても、道義的な違いは全くない」p200 ポッゲ「グローバルな資源の配当」p217

Posted by ブクログ

2010/08/07

冷戦終焉後の現代は新しい中世とも呼ばれる。 戦いに勝つには法律と力が必要であり、後者は野獣の方法である。(マキャベリ) 人は力によって獲得し、叡智によって保全する。(ボテロ) ヨーロッパのカント主義者が2度の大戦で学んだのは拡張主義的な政策ないし、それを支える国内体制は平和建設...

冷戦終焉後の現代は新しい中世とも呼ばれる。 戦いに勝つには法律と力が必要であり、後者は野獣の方法である。(マキャベリ) 人は力によって獲得し、叡智によって保全する。(ボテロ) ヨーロッパのカント主義者が2度の大戦で学んだのは拡張主義的な政策ないし、それを支える国内体制は平和建設のみでなく、国内のデモクラシーや経済的発展とも両立しないという教訓である。 アジア太平洋戦争の終幕で、連合国が日本に無条件降伏を要求した背景には第一次大戦が停戦で決着し、ドイツを占領しなかったという悔恨が働いていた。

Posted by ブクログ