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「満洲」文学の研究
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 明石書店 |
発売年月日 | 2010/06/30 |
JAN | 9784750332321 |
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「満洲」文学の研究
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けっして観光旅行では行くことのできない過去の未知の国、忌まわしい血で彩られた歴史の混乱の中でザワザワとうごめく闇の彼方の地、満洲。 アトランティスでもラピュタでもアガルタでもなく、何故これほどまでに満洲に、恋焦がれるように憧れるというかどうしようもなく気になるのか、自分でもとて...
けっして観光旅行では行くことのできない過去の未知の国、忌まわしい血で彩られた歴史の混乱の中でザワザワとうごめく闇の彼方の地、満洲。 アトランティスでもラピュタでもアガルタでもなく、何故これほどまでに満洲に、恋焦がれるように憧れるというかどうしようもなく気になるのか、自分でもとても不思議でなりません。 清岡卓行の小説『アカシヤの大連』の圧倒的な鮮明な既視感。もしかして、私の前世は満洲の名もなき民なのかもしれません。あるいは、そこでの無念を晴らすためにまだ彷徨い漂っている怨念の魂なのかも。 まだそういう想念も何もないときに読んだ、村上もとかの『龍ーRON』全42巻も、そして安彦良和の『虹色のトロツキー』全8巻も、優れたマンガで大傑作に違いありませんが、それ以前に私にとっては満洲について書かれたものとしてのっぴきならない避けて通れないものとしてあり、自分の出生記録・出生証明書のような感じで読んだような気がしています。 侵略・占領下の朝鮮や台湾では、日本語の強要を迫って民族的尊厳も何もかもないがしろにして踏みにじったにもかかわらず、偽国家・満洲では五族共和の名のもとに多言語で文学活動を許したその矛盾・・・・・。 それにしても、こういうテーマでいっとう最初に読んだのは、いったい何だったのかとか、その他にどんな本を読んできたのかと思い巡らしてもすぐ出てきません。 ひょこっと頭に思い浮かんだのは、尾崎秀樹の『旧植民地文学の研究』(1971年)でした。 他には、川村湊の『異郷の昭和文学・・満洲と近代日本』(1990年)とか山田敬三・呂元明編『15年戦争と文学・・日中文学の比較研究』(1991年)とか、それから、あっ、佐野眞一の『阿片王 満洲の夜と霧』(2005年)なんかも。 ところで、満洲といえば赤塚不二夫ですが、満洲で生まれて敗戦時に10歳だった彼は、例のバカボンのパパのモデルの父親がスパイとして特務機関員の活動をしてソ連軍に捕まったりして散々な目に合っていますが、他にも加藤登紀子や浅丘ルリ子や梅宮辰夫とか、満洲生まれは結構いらして、もっとも色濃く生きざまに影を落としているのが、なかにし礼と、それに東京生まれですが幼少の頃に満洲に渡ってひどい目にあった澤地久枝。 ・・・脱線して止まんなくなっちゃいました。今日はこの辺で。
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