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アガサ・クリスティー自伝 上
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アガサ・クリスティー自伝 上

アガサ・クリスティ(著者), 乾信一郎(著者)

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アガサ・クリスティー自伝 上

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 1988/05/31
JAN 9784152031570

アガサ・クリスティー自伝 上

¥550

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2019/06/21

まえがきで1950年4月2日にイラク共和国ニムルッドの発掘隊の宿舎で書き始め、探偵小説を書くことになっていたが自伝を書きたい衝動にかられたと述べている。(下巻の最後で1965年10月11日に結びの言葉がある) 子供時代から第一次世界大戦の勃発、そして軍事病院で篤志看護婦としてさ...

まえがきで1950年4月2日にイラク共和国ニムルッドの発掘隊の宿舎で書き始め、探偵小説を書くことになっていたが自伝を書きたい衝動にかられたと述べている。(下巻の最後で1965年10月11日に結びの言葉がある) 子供時代から第一次世界大戦の勃発、そして軍事病院で篤志看護婦としてさらに薬剤師として働く。その中で夫となるアーチーと出会い結婚、第1作の「スタイルズ荘の怪事件」を書くいきさつが書いてある。当時の日常、戦争の勃発、結婚の手続きの方法などとても興味深い。 年代順となってはいるが頭の中で思いつくまま自由に家族、友人、日常生活について書いてある。アガサは貴族ではないが中産階級の生まれ。父の事業の金が祖母、母に年100ポンドとか入るなどと書いてある。娘時代はダンス・パーティーに数多く行ったようだ。 第一次世界大戦の開始も、「1913年に、わたしは戦争の予感など全然なかったと覚えている」と書いている。そんな中「応急手当」や「家庭看護法」の学習教室が1913年から1914年にかけて開かれ「みなこれに通った」とある。そして戦争は「突然、ある朝それは始まった」とある。 戦争が始まり病室付メイドとして働き始めたが、インフルエンザで長期に休んだあと、病院に新設される薬剤部門で働いてはどうか、と言われ、薬剤師になる勉強をし、すると看護より自由な時間が増え、この頃初めて探偵小説を書こうという考えになったとある。さらには簿記や速記も習ったとある。 そうして構想を練るわけだが、当時ベルギーからの亡命者集団がトア(という所の)教区に相当数住んでいて、「わたしの探偵をベルギー人にしては、なぜいけない?」と考えたとある。 夫のアーチーはかなり積極的にアガサに求愛したようだ。性格を、幸福な状態にいないといやな性格、というように書いている。戦争中クリスマス休暇中に教会で結婚許可証を8ポンドで買い、普段のコートとスカートと小さなビロードの帽子で、二人目の証人を教会から飛び出し見つけ、結婚したとある。 戦争が終わり従軍していたアーチーも戻り、「帝国博覧会の大英帝国使節」として世界中を回る仕事を友人から紹介され、娘ロザリンドも生まれており、行くのをためらうアガサに母が「妻は夫と共にあるべきで、一緒にいないと夫は妻を忘れる権利があると思うようになります」と言われ世界旅行に同行するところで終わっている。 この最後の母の言葉はアーチーとの関係を予言しているようだ。 1977刊行(日本版1978刊)(1965執筆) 2019.6.17図書館

Posted by ブクログ