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「さとり」と「廻向」 大乗仏教の成立 講談社現代新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1983/11/01 |
JAN | 9784061457119 |
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「さとり」と「廻向」 大乗仏教の成立
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「さとり」と「廻向」 大乗仏教の成立
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大乗仏教はなぜ成立したのかということを知りたくて読んだ。 他人の救済というのは、それまでの仏教とは全く別の話に思えて、なぜそれがつながるのだろうかと思ったからだ。 この本を読んでも今ひとつよく分からなかった。 仏典とキリスト教典との比較研究史史を載せた上でどちらもゾロアスター教か...
大乗仏教はなぜ成立したのかということを知りたくて読んだ。 他人の救済というのは、それまでの仏教とは全く別の話に思えて、なぜそれがつながるのだろうかと思ったからだ。 この本を読んでも今ひとつよく分からなかった。 仏典とキリスト教典との比較研究史史を載せた上でどちらもゾロアスター教からの影響を受けており、大乗の背景にはゾロアスター教があるということを言っているようだ。なるほどだけど、本の半分を費やさなくてもいいと思う。 廻向については、「他人に付け替えることができる」ということで銀行口座の例をひいていたけど、分かるようでかえって分からない。 「他人の救済を願うゆえに自己の善行が増す」というのは、仏教的に成立するロジックではないように思う。「他人の救済を願う」という利他の心は分かる。そんなに難しいことだとは思わない。「それは結局自分のためなのか?」という批判に対してどう答えるのか。これはけっこう現代的な問いである。 「神がそう願われるからです」というロジックは仏教では使えない。「神」の部分に、国家や地球環境や資本主義のルールといった言葉を入れても同じだ。 それを知りたかったのだけど、結局よく分からなかった。 本が悪いというよりも、仏教関係の本は、私自身に読む力が全然足りないと思う。
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