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【廉価版】はだしのゲン(1) 非国民じゃないぞ編 ジャンプリミックス
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【廉価版】はだしのゲン(1) 非国民じゃないぞ編 ジャンプリミックス

中沢啓治(著者)

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【廉価版】はだしのゲン(1) 非国民じゃないぞ編 ジャンプリミックス

定価 ¥680

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2005/07/21
JAN 9784081090082

【廉価版】はだしのゲン(1)

¥110

商品レビュー

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2023/12/11
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※このレビューにはネタバレを含みます

『はだしのゲン』に初めて出会ったのは小学六年生の時である。 教室の後ろのロッカーの上に書棚があり、借りて帰ったものだ。今思えばあれば担任の先生の私物だったのだろう。 皮膚が垂れ下がっている人、硝子が全身に刺さった人、生きたまま蛆が身体にわく人、気が狂って或いは放射能にやられて大小便を垂れ流す人、吐血する人、原爆被害の一つ一つの描写は凄まじくリアルで、11歳の私に強くトラウマを刻んだ。 平和教育の一環で小6の修学旅行は丁度広島だったが行くのが恐ろしくなり母親に休みたいと相談した程だ。 いつかの折に読み直したいと思っていたところ、コンビニ版が出ていたのでつい手に取った。 残念ながらコンビニ版は二巻完結。友子が亡くなるところまでで終わっているがまた読めてよかった。 20年以上の時を経て再読した『はだしのゲン』。 被害の描写の凄惨さもさることながら、大人になって読むと人間の内面の汚さ、同調圧力の嫌らしさの方が強く印象に残った。 戦争に反対しているというだけで、非国民と呼び白い目で見る。 戦争に反対しているというだけで、証拠もないのに泥棒扱いする。 戦争に反対しているというだけで、逮捕して拷問にかける。 つい最近、似たような騒動があった。 思いもよらず未知のウイルスへかかった人、ワクチンを打たない人、自粛中の他県ナンバーへの嫌がらせ、白い目。 時代も背景も全く違うが私はゲンたちと同じ光景を見た気がした。 家族で支えあいながら貧乏と理不尽に立ち向かう一家は応援したくなる。 兵隊に行く浩二を送りだす父が列車の先でバンザイを叫ぶ姿には涙を禁じ得ない。 苦労して手に入れたお金や食べ物を自分よりも必要としている人に簡単に譲ってしまうゲンのやさしさ、明るさ、まっすぐさに心打たれる。 ゲンは非常にやんちゃ坊主で今の時代なら炎上ものだが、悪いことをするとがっつりお仕置きを受けているのも好感が持てた。 対してゲンの周りの意地悪で汚い大人たち。子供も憎たらしいのが出てくるが、大の大人が寄ってたかってゲンたちを苛めている様は子供心にも大変胸糞が悪かった。 特に泥棒扱いされた君江が交番で涙ながらに署名する場面は本当に胸が痛くなる。 決してそんな大人になるものかと強く決意したものだが、私はあの頃に決意したような大人になれているだろうか。 「体は傷つけられても心の中まで傷つけられはせんわい。」 「自分が正しいとおもったことは安っぽくまげちゃいけんぞっ。」 「なにもない貧乏人が心の中のほこりまでとられたらなにをささえにいきるんじゃ。」 『はだしのゲン』は著者の実体験から描かれており、家族構成も全くそのままらしい。(洗濯物を干していた母親が原爆投下時に無傷で助かったこと、路上で出産したことも実話だとか…!) ゲンの父のセリフは、そのまま著者の父が放った言葉かもしれない。   多少白い目で見られてもいい。 自分が正しいと思ったことは貫き通したい。

Posted by ブクログ

2012/12/31

一作品だけ自分に一番の漫画を選べ、といわれたらこれかもしれない。 子どもの時から、怖くて怖くて怖くて怖くて読むのをやめられず、狂ったように読んでた一冊。 汽車を見送るお父さん、アンチャンと戦艦を持って泣く弟、ウジ虫だらけの画家、赤ちゃんを盗んだ大人たち‥‥いつでも思い出します。

Posted by ブクログ

2010/04/06

戦争の悲惨さを改めて感じさせる作品。小学生のとき地元の図書館で読んで、その迫力あるタッチが不気味でトラウマになったものです。主義主張はさておいて、今改めて読み返すと、重く悲しいストーリーの悲惨さにはもちろんのこと、無理矢理にでも明るく気丈に振る舞うゲンたちの心情の描写に毎巻泣けま...

戦争の悲惨さを改めて感じさせる作品。小学生のとき地元の図書館で読んで、その迫力あるタッチが不気味でトラウマになったものです。主義主張はさておいて、今改めて読み返すと、重く悲しいストーリーの悲惨さにはもちろんのこと、無理矢理にでも明るく気丈に振る舞うゲンたちの心情の描写に毎巻泣けます。登場人物のひたむきさにはただただ驚嘆…(泣)。 そして一方で、エンターテイメント作品としても名言が溢れているような気がする…。中沢さんの笑いのセンスが凄まじいです。

Posted by ブクログ

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