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死はわが踊り手
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死はわが踊り手
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コブラの姿をした死の女神と、その犠牲者という、一人で二役を踊る女性メアリー。そこに旅回りの楽団がやってきてサキソフォン吹きの男を好きになる。その妖しい踊りで本当に死人が出たらどうか? という設定。 最初はどうやらインドネシアと思われる。次に旅回りでモントリオール、ミラノ、ブエノ...
コブラの姿をした死の女神と、その犠牲者という、一人で二役を踊る女性メアリー。そこに旅回りの楽団がやってきてサキソフォン吹きの男を好きになる。その妖しい踊りで本当に死人が出たらどうか? という設定。 最初はどうやらインドネシアと思われる。次に旅回りでモントリオール、ミラノ、ブエノスアイレス、パナマが舞台になる。・・死の女神の踊りと犠牲者、というのはおもしろいと思うのだが、会話と地の文が凡庸、ほんとにウールリッチの文なの?という感じ。それに男女の関係もさめた料理のよう。黒いシリーズにあるような若い男女がきりきりと惹かれあう、というのではない。ななめ読みしてしまった。 メアリーはオランダ人で、独立する前はオランダ領で、農園経営の娘だったが、そのうち日本軍がやってきて、母は行方不明となり、戦争は終わったものの父に修道院に入れられたの、と言っている。インドネシアなのかな、と思う。地名は明記されていない。 1959発表 1959.9.30発行 図書館
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