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かぎの話と窃盗リスク 大悪人はいない国

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 千倉書房 |
発売年月日 | 2010/06/10 |
JAN | 9784805109502 |
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かぎの話と窃盗リスク
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かぎの話と窃盗リスク
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「なぜ日本ではかぎが発達しなかったのか?かぎをさまざまな視点からとらえ、日本の社会や文化を読み解く」と言うように、かぎから見えてくる日本社会。かぎをテーマにして日本と欧米との比較がなされている。 かぎから始まって、犯罪、警察力、道徳、町や家や部屋の構造、密告、好奇心など話題...
「なぜ日本ではかぎが発達しなかったのか?かぎをさまざまな視点からとらえ、日本の社会や文化を読み解く」と言うように、かぎから見えてくる日本社会。かぎをテーマにして日本と欧米との比較がなされている。 かぎから始まって、犯罪、警察力、道徳、町や家や部屋の構造、密告、好奇心など話題は多岐にわたっている。筆者はリスクマネジメントが専門で、かぎや犯罪学の専門家でもない。 しかし、幕末から明治にかけて日本にやって来た外国人の記録なども多数引用して当時の日本の状況や外国人の木になったところがわかる。 著書の中で特に今日意味深かったのは、「VI見詰め合う社会」だ。以下のことわざを取り上げて説明している。「胸襟を開く」、「腹を割って話す」と言ったように、「開け放つ」ことが社会の前提になっている社会なので、個人のプライバシーを守ると言う発想はおよそ浮かんでこなかった。かぎをかけたり、頑丈な扉の代わりにふすまやついたてを使う程度だ。 その一方で、「見られる恐怖と見られない恐怖」もあると著者は指摘している。前者に関しては、常に誰かに見られている、例えば世間にと言った具合に、それが悪いことをするのを防ぐ一種の抑止力になっていた。後者の場合、対人恐怖症がおまけとしてくっついてきた。 日本もだいぶ変化していている。オートロック式のマンション、コンシエルジェのいる高級マンションも建っているし、子供に部屋を与えている親も多い。濃密な人間関係があった社会と違って、「隣の人は何する人ぞ」というくらい誰がいるのか分からないのが普通になってきている社会(特に都市圏)。10年、20年たったらどうなっていくのか気になるところだ。 今回の本は、ブックオフで見つけてきた。神保町の古本屋以外にも掘り出し物が埋もれれていることがよく分かった。
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