面白いほどよくわかる時代小説名作100 学校で教えない教科書

細谷正充【監修】

• 販売会社／発売会社: 日本文芸社
• 発売年月日: 2010/06/18
• JAN: 9784537257700

商品レビュー

2016/03/28

あらすじと、見どころ・読みどころに分けて解説

[長束]

時代小説の名作を、あらすじと、見どころ・読みどころに分けて解説。
少しだけで読むのをやめました。
個人的に、最初に読むときには先入観なしで読みたいというのが理由ですので、これは購入した私の方が間違いでした。
読んだことのある作品がどう書かれているか、楽しむのには良いのではないでしょうか。
一つだけ苦情を言わせていただきたいのは、滝口康彦作品が一つも入っていないところ・・・。

2013/09/18

有名どころから最近の作品まで幅広く紹介されています。読んでいない本が多い私は時代小説好きと名乗れないかもしれません…。
それにしても、こういう本を見てしまうと読みたい本が増えて困りますね。1年365日　１日24時間あっても読書に費やせる時間は限られているのだから（苦笑）

2011/12/09

歴史に興味があるものの、時代ものドラマはほとんど観たことがなく、時代小説もほとんど知らないので、そういった面からの娯楽として楽しめていないことが気にかかっていました。

とはいえ、時代小説の敷居はなかなか高く、長くて専門的で難しそうというイメージがぬぐえきれないため、その苦手意識を取ろうと、お勧めリストとあらすじが紹介されているこの本を読むことにしました。

高校時代にすでに、暴れん坊将軍や鬼平の大ファンの友人がいましたが、その話題ができない寂しさを感じていたのです。
木枯し紋次郎や眠狂四郎、桃太郎侍など、名前はよく聞くのに、どんな人物かわからないままなのが歯がゆいところ。

名作100編をじっくりと読むのは、たとえそれがあらすじだけとはいっても、なかなか大変でした。
また『大菩薩峠』が大長編ながら未完ということに驚きました。残念に思った読者は多いことでしょう。

どれも内容が濃いものが揃っているし、史実に存在しないヒーローも多数登場するため、基礎知識がないことがとにかく響きます。

サムライ小説、忍者小説といった固定イメージもぬぐい去れずにいたため、宣教師の目から信長が語られている辻邦生の『安土往還記』が載っていたことが意外でした。
高校時に読みかけて、断念したきりの作品なので、いつか再トライしたいと思います。

時代小説は一冊も読んだことがない自分だと、なんだか引け目を感じていましたが、紹介作品の中で『陰陽師』『天地人』『のぼうの城』『忍びの国』『出世花』は読んだことがあったので、茫洋とした時代小説のジャンルに距離が近くなった気がして、少しホッとしました。
ただ、どれも平成の時代小説ブーム下の作品ということで、やはり、より本格的な古典的作品や昭和期のものにも手を広げたいものです。

とりあえず『真田太平記』と『樫の木は残った』、『国盗り物語』、そして『梟の城』を読んでみたいと思いました。
少しずつ歩み寄って苦手意識を抜いていき、いつか時代小説ファンと言えるまでになりたいものです。