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青いジャングル 創元推理文庫132-2
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青いジャングル 創元推理文庫132-2

ロス・マクドナルド(著者), 田中小実昌(訳者)

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青いジャングル 創元推理文庫132-2

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 1964/12/25
JAN 9784488132026

青いジャングル

¥220

商品レビュー

3

4件のお客様レビュー

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2021/10/16

処女作と第二作でスパイ・スリラーを書いたロス・マクドナルドは、1947年に発表した第三作で、いよいよハードボイルド小説に挑んだ。翻訳者は独特の文体を用いる田中小実昌で、言い回しは古いが粋の良い仕上がりで楽しめる。 軍隊生活を終えたジョン・ウェザーは、十年振りに帰郷する。父親に仕...

処女作と第二作でスパイ・スリラーを書いたロス・マクドナルドは、1947年に発表した第三作で、いよいよハードボイルド小説に挑んだ。翻訳者は独特の文体を用いる田中小実昌で、言い回しは古いが粋の良い仕上がりで楽しめる。 軍隊生活を終えたジョン・ウェザーは、十年振りに帰郷する。父親に仕事を頼むつもりだった。だが、ギャンブル店運営で財を築き、市政にも権力を振るった父J・D・ウェザーは二年前の或る夜、街頭で何者かに射殺されていた。J・Dの妻は随分前に死んでおり、若い女と再婚して間もなくのことだった。汚職塗れで腐り切った警察は、事件後すぐ捜査を打ち切っていた。 ジョンは街を歩き、情報を集め、真相を追い求める。改革派だった市長は、J・Dが築いた土台を継いだ闇組織のボス、カーチに弱みを握られていた。早々に未亡人となった義母フロレイン・ウェザーは莫大な遺産を手にし、新たに権力を握ったカーチと深い関係にあるらしい。ジョンは、父親の真の姿を知らなかった己の甘さを戒めつつ、街に蔓延る悪を一掃することが課せられた使命だと信じる。停滞した状況に波紋を起こし、敢然と闘い始めるが、カーチ一派は容赦ない攻撃を加えてきた。 卑しい街を行くタフな男。筆致は荒削りだが、熱い。通俗的とはいえ紛れもないハードボイルドの世界を構築し、ロス・マク作品中で最も暴力的な展開を辿る。ズタボロになりながらも、不正を見極め、偽善を暴き、腐敗した街の浄化に挑む男の姿は、潔く高潔で、まるでマッギヴァーンの作品を読んでいる錯覚に陥った。 軽視されがちなケネス・ミラー名義の四作品は、どれも瑞々しい生彩を放ち、しっかりとした世界観を持つ。ロス・マクの真髄は言うまでもなくリュウ・アーチャーシリーズだが、その源泉となる初期作品も決して侮れない価値がある。

Posted by ブクログ

2012/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2年ぶりに故郷に帰ってきたジョン・ウェザー。彼の父で町の支配者であったJ・D・ウェザーは何者かに殺害され事件は迷宮入り。警察も新しく町の実力者になった男からの圧力で捜査を打ち切った。事件の真相に迫ろうとするジョン。父の再婚相手フロレンとの面会。事件の容疑者となったジョー・ソールト。町のクラブ経営者カーチ。カーチとフロレンとの関係。殺害されたジョー。カーチの手下ガーランドの殺害。フロレンの死。

Posted by ブクログ

2010/11/06

ロスマク初体験。リュウ・アーチャーが出る前の作品。もと市長の息子が、親父殺しの犯人を捜して、腐った『街』を這いずり回る。良いハードボイルドでござった。

Posted by ブクログ

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