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ひとのことばの起源と進化 開拓社言語・文化選書19
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ひとのことばの起源と進化 開拓社言語・文化選書19

池内正幸【著】

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ひとのことばの起源と進化 開拓社言語・文化選書19

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 開拓社
発売年月日 2010/06/12
JAN 9784758925198

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ひとのことばの起源と進化

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2022/10/05

生成文法の第一線の研究者による入門書  小谷野敦がほめてゐたので読んだ。日本語の例もあってわかりやすい。  言語学といふのは文系の学問ではなく完全に理系の自然科学なのである。エヴェレットのピダハンについては公平的に欠陥を指摘してゐて、YouTubeのゆる言語学ラジオで好意的に紹介...

生成文法の第一線の研究者による入門書  小谷野敦がほめてゐたので読んだ。日本語の例もあってわかりやすい。  言語学といふのは文系の学問ではなく完全に理系の自然科学なのである。エヴェレットのピダハンについては公平的に欠陥を指摘してゐて、YouTubeのゆる言語学ラジオで好意的に紹介してゐた内容が怪しいものだとわかった。言語はコミュニケーションのために進化したのではないといふ假説も興味深い。  本書刊行から12年経って、続篇の『新・ヒトのことばの起源と進化』が刊行された事は重畳である。

Posted by ブクログ

2019/03/29
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2009年はダーウィン生誕200周年!「種の起源」公刊150周年! それまでにはなかったことだが、進化論、生命の進化などの定番のトピックに加え、人の言葉の起源と進化を扱う気活っくがぷグラム状に現れるようになった。 この人の言葉と起源の問題は“the hardest problem in science”と称されている(Christiansen and Kirby(2003) 我々の言語は、人間を他の動物と区別し、人間を人間たらしめている最も基本的な特徴である。 言葉の進化の問題を考えるとき、「日本語」というのは産出された頭の日本語表現ではなく、いわばその根底にある頭の中の日本語の知識それ自体のことを言う。 人の言葉は、こころに依存していると言われる。一方動物の言葉は心から独立している。この点で両言語は決定的に違っている。 人の言葉の知識の一部としてこの階層的構造に関する知識がある。しかしいかなる動物、あるいは他の生物の言葉にもこのような抽象的な階層的構造があると言うことは知られていません。これも人の言葉と動物の言葉を区別する決定的な特徴の一つ。 「進化とは」次のように定義される(Ridly, 2004;4) 1. 進化とは、変化を伴う由来による生物における変化を意味する。 2. 進化とは世代間における生物体の形と行動の変化である。 昔、人間の言語の起源は愛の歌であったと言う説から、神によって授けられたと言う説まで、珍説奇説でもまかり通っていた。こんな中、1866年にパリ言語学会が言語の起源に関するいかなる議論も認めないと言うおふれを出すに至ったこともある。そのため停滞どころか額の世界から姿を消していた。 1975年 ニューヨーク「言語と発話の起源と進化」と言う会議でやっと復活。 言葉の起源と進化の研究は「超」学際性です。関係すると思われる既存の分野がたくさんあり、言語学、進化学、生物学、心理学、言語獲得、生態学、動物行動学、考古学、遺伝学、脳神経学、コンピューター・モデリングなど。 脳の進化を見てみると、 - 実際の脳容量がホモエレクトスの時にそれ以前のホモバビリスの約二倍に増えていること - ホモ・サピエンスで脳が大きくなっているだけでなく、脳化指数にも著しい変化(増加)があること ひとの言葉の進化を二段階で考える。(Derek Bickerton, 1926) - 原始的な原型言語が生まれる - その後併合と階層的構造が創発して真性のひとの言語が出現した。 回帰的併合の出現が、原始的でいわゆる文法がなかった原型言語を真のひとの言葉にしたと言い換えることができる。 言語的併合、回帰的階層的句構造の少なくとも直接的前駆体に関する仮説としては所有説はかなり興味深いものだと考えられます。 ことばの知識はコミュニケーションに関して必ずしも効率的ではなく、実際には使用されないような無駄な自己埋め込み構文も自由に生成できるようになっている。それらが使われないのは、実際の日常のコミュニケーションの際に関わってくる記憶容量などの言語以外の要因のせいで役に立たないからである、と考えるのが妥当 ひとの言葉は必ずしもコミュニケーションに適した作りにはなっていない。とりあえずは他の手段よりも便利なのでコミュニケーションに使っているのが正しい認識。 不規則動詞が規則動詞に変わる割合は正にその動詞の使用頻度によっている。

Posted by ブクログ

2018/06/06
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編集の川田賢氏の人選がすごいのか、ばずれが少なく、気に入って呼んでいる開拓社の言語文化選書シリーズ。これで12冊目の読了。 テーマを狭くとって深堀りしているのが特徴で、それに専門の学者が語る。 少ないページにまとめられていて、いずれも7時間ほど連続した時間があれば、一冊を一気よみして中断無く理解できるのか嬉しい。 ・この本のミソ と言いつつ、起源と進化は科学の最も難しい問題と称されているそうで、決着していないテーマでもあります。 つまり、それを主題としているこの本を読む意味は、著者の主張と提案を知ることにあると言えそうです。 ・章立てについて これを知るに当たり、46ページの併合、91ページの3つの進化理論は読み流しはしてはいけない。コアとなる。それを踏まえての114ページ7.2が実質のまとめ。7.2.2がこの本の真骨頂で、初出の仮説と思われる。 8章以降は、主題にそったこぼれ話的な要素ですが、ロマンがあって好き。 日本語の非普遍文法である、連濁と複合語短縮規則の例証から始まっていて、書籍の主題に入りやすい。 まとめ ヒトは、脳が肥大化するという前適応*1変化のスパンドレル進化*2により、ヒト固有の併合*3と再帰表現*4を可能にするI言語能力*5を得た。この能力を得たあるヒト一人が、自然選択的適応をへて集団化した。 *1 機能的に近似した前駆体が飛躍的に突然変異を遂げる変化 *2 前適応によって発現した能力の副産物によってもたらされる変化 *3 語と語を結びつけて一連の句をつくる言語操作 *4 存在しない概念の表現、標示づけ(品詞づけ、ラベリング、句表現) *5 Internalized Language

Posted by ブクログ

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